恋愛はふたりでするものだから

私がこのAMで書いている記事はよく「恋愛を楽しむ」というカテゴリに区分されている。正直、私はそれを見ていつも「いや、べつに楽しんでないから。苦しいし疲れるんだから」と思っていたのだが、よく考えると、ここでいう「楽しむ」というのは、単に「明るい気持ちになる」「満足する」などという意味ではなく、「主体性がある」ということなのかもしれない。

相手任せにせず、主体的に行動し、ドキドキしたり、苦しんだり、嬉しくなったり、期待したり、がっかりしたり、疲れたりする。その全てを「恋愛を楽しむ」と表現してもいいのではないか。

「女性は受け身であるべき」という規範がガチガチに強かった時代に比べれば、今私たちには「恋愛を楽しむ」権利がある。

30代にもなってバンドマンを好きになって傷ついてワーワー言って周りから見たら痛い女かもしれないが、それでも私はせっかく恋多き女に生まれたのだから、恋愛を楽しんでいたい。ラブホテルの会計もコンドームの装着も、男がスマートにやってくれることなんか求めてないし、むしろ一個一個、困ったり笑ったりしながら一緒にやらせてよと思う。

Text/雨あがりの少女