自分を肯定し権利を主張する人生は呼吸がしやすい

彼から連絡が来たら会う、奥さんとの関係を聞くこともない、彼が自分のことをどう思っているか気になるけど聞かない、特にきっかけがないから今の関係を続けているなど、わたしはあなたに対して終始受動的な姿勢なんだな、という印象を受けました。
不倫相手という立場上、自ら連絡することを控えたり、相手に多くを求めなかったりというのはマナーなのかもしれませんが、そうやって受け身でい続けることはあなた自身が損をすると思います。

わたしが不倫をしない理由として、好きな人にとっての一番になりたい、社会的責任を負っていいと思えるほどその関係性に魅力を感じられないなどがありますが、他にも「自分の権利を堂々と主張できないのが嫌だから」というのもあります。

はじめにお伝えしたように、あなたの人生ですから「不倫なんてやめなよ!」とは言いませんし言うつもりもありませんが、でも、心をすり減らさないためにNOと主張できること、蔑ろにされない関係性を自らの意志で築いていけること、権利を主張していいと認識したうえで自分を肯定することは、かなり呼吸がしやすい人生なんだよ、とだけはお伝えしておきたいのです。

「奥さんと子供とは円満な関係でいてほしい」だなんて、あなたが言っていいことではありません。自覚されているように、はっきり言って傲慢です。
もしかしたら、彼はあなた以外の女性とも関係があるのかもしれませんし、あなたとの関係が終わっても新たに不倫をするかもしれません。でも、現時点であなたが円満過程を脅かす存在であることは紛れもない事実です。
奥さんにしてみたら、自分の夫が悪いのは言わずもがな、その共犯者が何ぬかしてんだ、と思うのではないでしょうか。

自分の意志ではない、彼の求めに応じているだけ、というのはなんの免罪符にもなりません。
たとえ受動的な立場での不倫だとしても、その関係を受容しているのは他でもないあなたの意志なのですから。
人任せにせず、状況が勝手に変わってくれることを期待せず、相手が求めるから自分はそれに答えているだけと言い訳せず、目先の楽な方向に流されず、自分はどうしたいか、どういう関係を他人と築いていきたいか、どういう自分なら好きになれるかを優先したほうが、今あなたにまとわりついている不安や違和感は解消されるのではないでしょうか。

Text/ものすごい愛
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