「彼氏にDVされた」という女友達となぜかダブルデートして知った事実

どうやらこのエッセイが連載400回目を迎えたそうです。読んでくださっている皆さまのおかげさま、どうもありがとうございます。

さて、400回も連載していると時にはまったくネタが思いつかないこともございまして、今回がそうです。そういうときにわたしは何をするかというと、mixiを開くのです。そして10年ほど前の日記などをチラホラ読み直すと「おお、そういやこんなことがあった!」とネタが見つかる。というわけで、今回もそれに頼ろうと適当な日付の過去日記をクリックしたところ、当時一人暮らしだったわたしの部屋に、女友達が居候しているとの記述が出てきました。

すっかり疎遠になってしまい、今どこで何をしているのかもさっぱりわからないけれど、当時、なかなかに親しくしていた彼女が我が家に居候することになったのは、「同棲している彼氏に、携帯を折られたから」というのが理由でした。

居候していた彼女の恋人は…

彼女の恋人は、なかなかにバイオレンスな人で、彼女を匿っているわたしのところにまでも電話を掛けてきて「そこに彼女、いたりしませんよね、もしも、しらばっくれていたりしたら、そっちにも危害が及ぶかもしれませんよ?」などと脅しを掛けてもくる。仕方なく「えー、本当に知らないけど」などと嘘で誤魔化して、女友達をかばっていた。が、一週間もしないうちに彼女は「やっぱり家に帰る」と言い出したのです。

いま思えば完全に共依存なのだと思うのだけど、「帰る」と言われて「帰るな」と引き留めるほどの熱意までは、さすがにないし、彼女の、DV彼がいかに酷い男かという訴えや恨み節もぼちぼち聞き飽きてきた頃でもあった。また、家に他人がいることにもストレスを感じ始めてもいたので、あっさりと彼女が家を出ることを了承し、マンションに出入りするときに周囲を警戒せずに済む平穏な日々が戻って来たことに、開放感を感じていたある日のこと。彼女にディズニーランドでダブルデートをしないかと誘われた。