「失礼だな、純愛だよ」フラれてフォロワーを増やした私がTinderで彼氏を作るまで/恋愛姉さんカカ姉妹・セイナ

旅行当日の朝に振られて
フォロワーが増えた

恋愛姉さんカカ姉妹・セイナ


こんにちは。恋愛姉さんカカ姉妹のセイナです。新卒からずっとフリーランスとしてSNSに生息してきて、今は恋愛クリエイターとして恋愛ネタ動画をTikTokやYouTubeに投稿しています。
今回は、私が元カレに振られてからTinderで彼氏を作るまで、様々な気付きがあったので、そのことを書いていきたいと思います。

クリスマス旅行当日の朝、彼氏に振られた。しかもそのまま旅行には一緒に行き、帰りの電車の中で「彼氏に振られてそのまま旅行に来た。不思議な体験をした」と写真付きでツイートしてみた。

当時の旅行写真

正直混乱して頭がぼうっとしていたのだが、24時間以内にネタにすることで、200人程Twitterのフォロワーを増やすことができた

相手も私と同じ界隈のツイッタラーだったので、ここにきてプライベートなんてものはない。こんな意味わからん状態に引きずり込みやがって、ひどい仕打ちをしやがって。そんな悲しさや虚しさをネタに変換し、「むしろいい経験でした」と消化していってやる。

その流れで、「新しい彼氏」を作ることは、元カレへの見せつけでもあった。元カレと全然タイプの違う「新しい彼氏」を作り、存在を公表し、しっかりと幸せになる。

そのために始めた彼氏探しだった。

Tinderを始めた

友達がTinderで即日彼氏を作ったらしい。別れて2ヶ月、仕事も落ち着いてきて、そろそろ私も彼氏を作り始めたかった。めっちゃ夢あるじゃん!と興奮して、その子に教わりながらTinderを入れた。Yes,行動力。

大学生ぶりのスワイプ活動は楽しい。25になる歳の私は、普通に27歳とかに結婚したい、と思っていたので、次の彼氏は旦那候補で間違いない。ゆえに年齢層の幅を上は37歳くらいまでOKにして、私が働きたくない時に働かなくてよさそうな余裕のある男性を探した。

今思えば、Tinderにいるおじさんは何かしら難がありそうだけれど、とりあえず元カレが破天荒すぎる人物だったため、歳上の余裕を求めていた。

Tinderにはびっくりするぐらいのイケメンもいる。でもモデルさんの拾い画かもしれないし、イケメンすぎる男性を目の前にするとキョドってしまうので、全員左にスワイプ。

気取ってない感じで、写真から普通の人っぽさが伝わってくる人を15人位右スワイプして、「どんなアニメが好きなの〜?」とか、「あの作品オススメです!」みたいな会話で盛り上がって、普通に楽しんでしまう。

趣味の欄に書けることがなくて毎回“読書”と書いていた私が、アニメにハマったことで男性との会話に困らないようになっていて、ちょっと安心した。だいたい男性の半分は少年漫画が好きだ。

マッチングアプリを楽しめない人は、プロフィールに自分の好きなものをバーン!!と書いていないことが多いと思う。だから特にたくさん知ってるわけでもないカフェの話をしなくちゃいけなくなったりする。

好きなものを理解してくれたり、一緒に楽しめることは仲良しカップルの超必須条件だから、最初から包み隠さずバーン!!が吉だと思う。

返信がマメな男たち

新しくマッチした人と話すのは楽しかったけれど、会うまでの心理的ハードルはとても高かった。とにかく慎重に出会いを選びたいと思う気持ちは、元カレとの関係性に起因する。

元カレの破天荒さといえば、人外だった。都内にいたはずなのに1日連絡を取らない間に九州の実家に帰っていて、そこから3週間音信不通になったことがある。そして連絡がつく時はたいてい深夜2時から4時のあいだに電話をかけてくる。
こちらはなにか家族のことで大変なことがあったのかな、と心配して手紙を出したりした。それなのに返信が来ず、やっと電話がかかってきたと思えば毎日荒野行動で忙しかったと言われた。中学生の夏休みか。アホすぎてもはや笑えた。

なぜそんな彼に惹かれたかといえば、女っ気が全然ないように見えてぐいぐいアプローチしてくるし、何より見た目によらずガッチガチの元ヤンで、肩からおしりにかけて全面刺青が入っていた。中高6年間女子校で、私立大学で恋愛デビューをした女子が好きになりそうなギャップ萌えキャラである。

そんなカップルの常識が全く通用しない相手と離れたあとだから、私はとにかく安心したかった。安心できる相手と付き合いたかった。

結果的に私はTinderで3人の男性と会うことになる。全員返信がマメな人だった。