人生には3つの坂がある
昭和の結婚式では、「人生には3つの坂がある」「上り坂・下り坂・まさか」というスピーチが定番でした。そう、これまでの人生が順風満帆だった人であっても、この先ナニが起きるかわかりません。その「まさか」が起きたとき、対処能力がありそうか否か……これこそが結婚決断の決め手となるでしょう。
具体例を挙げたほうがわかりやすいかな。一流大学を卒業し、外資系企業でバリバリ働いていた男性が、取り返しの付かない大失敗をやらかしてある日突然クビになることだってあるでしょう。まさに、「まさか」の状況です。そんなとき、対処能力が重要になってくるのです。
決して景気が良いとは言えないこのご時世、そうカンタンに転職先が決まるとも限りません。このような状況下、「まさか」への対処能力がある男性であれば、日雇いの肉体労働でも何でもやって、とりあえず日銭を稼ぐさ、と潔く切り替えられるはず。「まさか」への対処能力が低いと、「俺、15年以上サラリーマンしかやっていないから、丸の内以外で働くなんて無理ゲー」となります。
対処能力を見極めたいときは…
こんな例え話は縁起でもないですが、安全運転に自信があっても事故を起こすことだってあるでしょう。ウッカリぶつけてしまった場合も、「まさか」の対処能力は超・大事です。対処能力があれば、相手への対応や保険会社への連絡など、自らの非を最小限にとどめられます。対処能力が低いと、その場の感情にまかせて現場から逃走し、後々とんでもない事態になるでしょう。
「まさか」と言えば、宝くじの高額当選もしかり。数億という大金を手にするという「まさか」への対処能力があれば、一部は老後に備え貯蓄するなど、賢い使い方ができるはず。対処能力が低いと、会社を辞めたうえで一気に使い果たすなどの悲劇が待っています。
そう考えると、「宝くじが当たったらどうする?」って質問が一番の見極めになるかも! 「つまんない答えかもしれないけど貯金するだろうなぁ」であれば、結婚しましょう。「ラスベガスのカジノで豪遊!」と答えたら、結婚は考えものってことで。
Text/菊池美佳子
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