恋愛はコンプレックスとトラウマを映す鏡
![はあちゅう 恋愛 コラム セックス コンプレックス](https://am-our.com/wp-content/uploads/2020/05/4ed51196%4020200528-13500-1czfvjj.jpeg)
友達のイケメン有名人が、
「好きだった女の子とHしたら、
連絡来なくなっちゃったんだよ。
普通、逆じゃない?」と嘆いていました。
「女の子がやり捨てされる話はよく聞くけど、
男がやり捨てされるとかってあり得るの?」
彼は納得いかない様子だったけど、
いやいや、全然ありえると思いますよ…。
イケメンとその女の子の出会いは、
彼がボーカルをつとめるバンドのライブでした。
ライブ中、一番前で泣くくらい熱狂していたのがその子で、
連絡先を聞いてきたのも、誘ってきたのも向こう。
それで、お食事に行くことになって、流れで大人の関係に。
そしてその日から、
彼女へのLINEは既読になるのに返ってこないし、
ライブには二度と姿を現さないそうです。
男の人には、「体の関係を持った後に
興味を無くすのは男の方」っていう
思いこみがありますよね。
そして一般的にも、
「女子は関係を持った相手を肯定して、
好きになってしまう傾向がある」
と言われていますが、
女子だって冷めることはあるんです。
単純に体の相性が悪いっていう可能性もあるけれど、
この場合は、女の子の性格かな。
恐らくその女の子は、男の人と関係を持つことで、
自分の価値を確認するタイプの子だったのです。
たぶん彼女、自己評価がとっても低いはず。
だから、手が届かないと思っていた憧れの相手が
尊敬できない「自分」なんかのものになったと思ったら、
相手の価値まで低く感じてしまって、
興味がなくなっちゃったんだと思います。
たぶんこういう子は、
また次のターゲットを探して、
心の隙間を、埋め続けます。
この子が幸せになるためには、
「私はこうやって、自分の存在価値を
確かめているんだよね」って
行為自体を自分で肯定するか
「相手に自分の隙間を埋めてもらおう」
っていう依存を断ち切って、
自分で自分を肯定出来るようになること。
でもそれも「幸せ」ではないのかもな。
だって実は、人生自体が、何かの代償行為。
コンプレックス(=心の隙間)は、前に進む力と
表裏一体だから、仮にひとつ埋めても人生が進むことで、
また新たなコンプレックスが生まれてしまう。
だから、恋をしている限り、そして生きている限り、
人は自己肯定と否定を繰り返すのかもしれません。
そして「幸せ」っていうのは、瞬間の感情であって、
肯定と否定の合間でこそ、感じられるものなのかもしれません。
うーん……人生って、戦いだな……。
Text/伊藤春香(はあちゅう)
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