「20代が人生で一番いい」が呪いだったと気づいてから

「加齢」という漠然とした不安

by Tina Xinia

なんと先日、遂に白髪を見つけてしまった。そして私は、何もためらうことなくその透明の毛を引っこ抜く。いつも思うのだが、本当に白いわけではない。色素が抜けきって、透明に近い。私の場合は、なんだか薄茶色な気もする。これ、白髪か? 1本見つけたら20本生えているんでしたっけ? 私はもともと髪にあまり興味がなく、地毛のままなんですよね。茶髪が合わない上に、何度も染め直さなきゃいけないのが嫌で……。放置しておくと目立つんだろうな。はー、面倒臭えな。

当たり前だが、年を取ったんだな、と思う。白髪が生えること自体もそうなのだが、ショックを受けるどころか、何か感情が動くこともなくなっている。高校生のときに、白髪と勘違いして色素の薄い真っ茶色の髪の毛を見つけたときは、この世の終わりかと思うくらいショックを受けていたというのに……。人って変わるんだな。こういう価値観の移り変わりも加齢が大きく関係しているのだろうか。

周りを見ていると、私より年上だったとしても、若々しい人が多いなと本当に思う。テレビや雑誌を見れば、アイドルや女優やモデル、いつまでも若々しく、実年齢とかけ離れている見た目をしている。彼女たちは人から見られることを仕事にしているので、当たり前のように努力もしているし、相当の金額も要したのだろう。きれいだな、すごいな、私にはできないな、と思う。それと同時に、やっぱり女っていつまでも若く、それなりに「かわいい」を維持し続けなければいけないのかな? と少し疑問にも思う。

いや、実際はそれなりに怖い。今までだって「女は30歳を過ぎたら終わり」「20代が人生で一番いいとき」とかなんとか、さんざん脅されてきたわけで。それに加えて、病気がちになるとか親が死ぬとかなかなか疲れが取れないとか痩せにくくなるとか孤独死とか老眼とか、いろんな話を耳にする。

ある意味、本当なんだろう。気にならないと言えば嘘になる。できれば年なんて取りたくない。でも、それはどんな人にも不可能で、誰でも平等に時間は過ぎ、同じだけ老けていく。アンチエイジングをどれだけしようが、美魔女だろうが、年齢は平等にカウントされていくのだ。実際は、想像していたよりも大したことはないのかもしれない、というだけで。

前後の連載記事