読書の秋だし、なにか漫画読みたいなーって思うけど、
数十巻も出てる作品を読むほどの時間もお金もない。
気負わず読めて、めちゃくちゃおもしろい漫画が知りたい！
ということで、漫画大好きAM編集部のオススメ作品をご紹介します。
よーし！もう仕事はやめて、PCに落としてあるキンドルでこっそり読んじゃおう！
大川の回答
短い秋の夜長を楽しんでいただける2作品を選んで参りました。いずれもアニメ化決定！待ち遠しいぜ、ほー！
『MIX』（あだち充）
スポーツの秋、ということで、決してスポ根炸裂な漫画じゃないけれど、思わず小さくガッツポーズを作ってしまうような作品です。
『MIX』は、完璧な弟・和也が交通事故で亡くなった後、「南を甲子園に連れてって」の思いを受け継いだ兄・達也が甲子園決勝の舞台で……（ここは言葉にしちゃあかん箇所）な『タッチ』から約30年後の明青学園が舞台となっております。
同い年の義兄弟・立花投馬と走一郎が、明青学園野球部でバッテリーを組むという、ん？ 義兄？ とちょっと複雑な家族構成や、『タッチ』に登場していた懐かしい名前が出たり、あだち充節炸裂なラブコメを存分に楽しめます。
2019年春にはアニメ化も決定！まだ13巻しか出てないので、今からでも十分間に合いますよ。
『この音とまれ！』（アミュー）
芸術の秋、ということで、高校生の青春部活漫画だけど、なんと舞台が箏曲部という一風変わった作品です。
箏曲部とは、琴を弾く部のこと。たしかに高校時代、箏曲部なんてなかったな…珍しいなと思っていたらなんと廃部寸前！ 一人になってしまった、部長・武蔵のもとには、見るからに不良な男子や個性的な女子が入部してきて…。
この作品の素晴らしいところは、完全ド素人だった高校生たちが一本ずつ弦を鳴らし、やがて壮大なハーモニーを奏でるまでのその道程を、丁寧に、優しく描いているところ。
登場人物ひとりひとりに思いを馳せることができるストーリー構成なので、合奏シーンは号泣必死！
しかも、劇中にでてくる作品がYouTubeでアップされているので、「琴ってこんな素晴らしいのか…」と何重にも感動します。
琴を聞いたことない方も、その音色の美しさ、荘厳さに心惹かれるんじゃないでしょうか。
（大川）
岩倉の回答
私は二次元の男が好きで好きでたまらないので、魅力的な男が出てくる作品を選びました。恋しても、恋してる様を見てもいい。やっぱり二次元の男はいい…（しみじみ）
『ドリフターズ』（平野耕太）
歴史的な偉人、英雄が異世界で“国奪り”をするという「そんなん絶対おもしろいやーん！」みたいなお話しです。
主要登場人物は、戦国時代の武将・島津豊久、第六天魔王・織田信長、平安時代の弓の達人・那須与一。
彼らが異世界の現地民や、他の偉人を仲間にしつつ、「黒王」率いる現世で非業の死を遂げた偉人たちの軍勢と戦います。
歴史に名を残す偉人たちだけあって、キャラがめちゃくちゃかっこよくて魅力的！
私のイチオシは島津豊久、“お豊”です。命知らずな脳筋なのに一本筋が通ってて、しかも三十路！あざーっす！側室にして〜！
銃などがまだ発明させていない異世界に、偉人たちが技術を伝承し、それが戦争に運用されていく様も、なんだか人類の歴史を見ているようで想像力が刺激されます。
セリフまわしが最高にクールなのも魅力。読むと熱くなります。刊行ペースがめちゃくちゃ遅いので、今から読んでも全然間に合いますよ！
『窮鼠はチーズの夢を見る』（水城せとな）
『失恋ショコラティエ』の水城せとな先生が描くBL作品。
友人を腐女子にしたいときは、中村明日美子先生の『同級生』シリーズと一緒に、この作品を勧めます。
主人公は、不倫常習犯の既婚者、恭一。ある日、妻に探偵をつけられるんですが、その探偵が大学の後輩、今ヶ瀬。
今ヶ瀬は大学時代から恭一のことが好きで、浮気調査の結果を妻に報告しない代わりに、「キスさせてほしい」と要求して…から始まります。
本当、この恭一って男が、優柔不断で流されやすいくせに往生際が悪いずるい男で、それなのに今ヶ瀬は全然諦められなくて…！
割り切れない恋愛のドロドロした感情が緻密かつ繊細に描かれているので、
これを読み終えたあとはきっと恋愛したい！と思うんじゃないでしょうか。
続編『俎上の鯉は二度跳ねる』の上下巻（？）です。
（岩倉）
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