新月は根菜が美味しくなる
日本は江戸時代まで、月の満ち欠けを基準にした太陰暦をもとに生活していたので、農業においても植物の成長管理は月の満ち欠けを基準にしていました。
江戸時代に残された農業関連の書物には、月と農業に関する記述が多くあります。
・小松菜は15日(満月)に播くと良く育つ
・大根は闇夜(新月)に収穫すること。月の明るい晩(満月)に収穫すると、中にスがあるものだ
・穀物、果実は上り月(新月から満月の間)、根菜類は下り月(満月から新月の間)の月夜に撒く
などの記載が残っています。
植物に内包される樹液には、新月に流れが下降し、満月に上昇するサイクルがあるとされ、根菜や果菜は水分を蓄えている下弦の月から新月にかけて、収穫するとよいのだそうです。
新月のころ、植物は水分を根によく蓄えるという、長年の経験をもとにした暮らしの知恵。
この知恵を活かして、今回の新月は、根菜を使った美味しい料理を作ってみませんか。
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