嫌われることを恐れない
この言葉の真理は、一方で支持し、愛してくれる人がいてこそ成り立つものだと思う。
たとえば「嫌われ役」と位置づけられる上司なんかは、疎ましがられる一方で、厳しさの中に見え隠れる教育熱心で愛のある一面に、ファンもきっと存在する。
人がなかなか買って出ることのないポジション。
なぜって、みんな嫌われたくないのが本音。
波風立てずに、好感を重んじて行動する方がよっぽど楽かもしれない…。
私が人間関係の角という角に頭をぶつけながら生きてきて、今日までに考えた「嫌われることを恐れない」スキルをざっくり挙げてみる。
・自分を曝け出せる
・キチンとNOと言える
・時には怒れる
(本当にざっくりだが…汗)これだけでも、目の前の相手にがっつり向き合うことが大前提となる。超面倒くさいラインナップ…!
対人関係に消極的なタイミングでは、これらを実践する気になんかとてもなれない。
しかし、万年「なんとなく(無害な)良い人」に収まりきってしまいがちな自分に、諦めや疲れを感じてしまっている人も少なくないように思う。
自分は都合のいい人、として便利に扱われているだけではないだろうか…と胸を張れずにいるなら、“一体誰が本当に自分を愛してくれているのか”なんて見えてこない。
そんなモヤモヤを抱えているなら、目の前の相手に向き合ってみる価値はある。
衝突をきっかけに打ち解け、かけがえのない信頼関係を築けた。
どうしようもない一面を曝け出すことで、互いに心を開けた。
初対面で噛み付いてきた生意気な後輩だが、今では一番可愛がっている。
といった、上記の「嫌われることを恐れないスキル」が良縁に発展したエピソードをよく耳にする。
好感を持たれたい気持ちを捨ててみることが、愛されることに繋がるとしたら、極端に嫌われることを恐れているうちは、極端に愛されることを諦めていることになるのかもしれない。