無くなる前にお早めに!昭和の色合い「純喫茶天国・新橋」で純喫茶巡り

新橋、と聞いて皆さんはどのようなイメージを浮かべるでしょうか? よくテレビのバラエティ番組などでサラリーマンたちがインタビューされている駅前という印象が強い方も多いかもしれません。あの場所は通称「SL広場」と呼ばれ、周囲には新橋で働く方たちを支えるべくたくさんの飲食店が軒を連ねていて昼も夜も大変賑わっています。

SL広場と呼ばれている所以は、新橋が日本の鉄道発祥の地として知られ、1972年に鉄道開業100周年を記念してかつて中国地方で活躍していたといわれる蒸気機関車が展示されていることからです。

今回は、駅を背後にして蒸気機関車を正面に見た時に左手側に建っている「ニュー新橋ビル」の中にある純喫茶についてお話したいと思います。

壁一面に光り輝く富士山を楽しめる「フジ」

新橋「フジ」

蒸気機関車が設置された1972年より1年ほど前、「ニュー新橋ビル」は竣工しました。地上11階、地下4階、飲食店やオフィスのほか住居としても利用されているそうですが、その中には何軒もの純喫茶も存在しているため、私はひそかに「純喫茶天国」と呼んで、学生の頃から頻繁に足を運んでいるとても好きな場所です。

ビルの中には、ベージュ色の椅子と窓枠の模様が特徴的なカトレア、マスターが腕を奮うナポリタンが絶品のポワ、ボリュームのあるフロートに思わず驚いてしまうサンマルコ、少し暗めの照明が心地良いカフェ・ド・カナール、そして、ビルの地下で光り輝く富士山を眺めることの出来る「フジ」などが。

新橋「フジ」

今回は、その中からフジについて。天井からは定間隔に置かれた照明が店内を照らし、さらに店内の壁一面には光り輝く大きな青い富士山が。

新橋「フジ」

昭和の時代にあった純喫茶ではたまに見かける光景でしたが、珍しくなった現在では驚く方もいらっしゃるのではないでしょうか?