私たちには時間がない!「誰かを誘いたい」のに気が引ける理由

「誰かを誘いたい」欲求に駆られるとき

写真を手渡す男性の写真 by Ben White

 私だって、誰かを誘いたい時もある。

 大体のことはなんだって一人でできるつもりでいるし、ほとんど抵抗はない。
というか、何かやりたいことがあったとした場合、自分の趣味に合う人をリストアップして、その中で仲のよさを考えた上で、興味を持ってもらえるかどうか、断られないかどうか、休みが合うかどうか判断する…。人を誘う上で考えなければならないことが多すぎて、一人でいる不安(ほぼない)よりも、誰かを誘う際の面倒臭さがどうしても勝ってしまう。

「誰かいたら楽しいのかもしれないけど、まあ一人でもいいか」という結論にいつも至る。結局は、連絡無精なんだろうと思う。「誰かを誘いたい!」と思っても、実行に移されることは滅多になかった。

 この「誰かを誘いたい!」という欲求が私の中で沸々とわいてくる時には、2パターンある。
ひとつは、「一人で平気なままでは、多分ヤバい!」と、なんとなく孤独死や老後の孤立へと地続きになっているような焦りを感じる時。
何かキッカケがある訳ではないけれど、湯船に浸かりながらただボーッとしている時とか、真夜中になかなか寝付けない時とか。思い付いたように、ふと感じることがある。
「このままでは、絶対に駄目だ! ひとりで死んでいくことになるかもしれない」という確信みたいな思いが、だんだんと焦りに変わっていく。

 しかし、単純な性格をしているからなのか、眠りについて、夜が明ければ、そんなどうしようもない焦りが頭の中からサッと消え、いつも通り生活に戻っていく。
相変わらず一人でいても平気で、全然寂しいとも思わなくて、「ずっと一人でいても寂しいとすら思わないのは、やっぱり駄目なんじゃないか? 自分は、何か感情が欠けているのでは…?」「でも、寂しいと思えるようになるには、何から始めればいいんだ…」と、考えが頭の中を巡る。
この行きつく先のない焦りは、もう一種の病気みたいなもので、昔からずっと感じている。どうしようもない。多分、今後も私の中で戦っていかなければならない感情のひとつなんだと思う。