同い年の裸の女の子を撮るとき感じた気まずさ…その理由が今ならわかる

ブラック企業で風俗店サイト制作

女性が構えるカメラのレンズに裸の女性が映っている画像
by geralt

 先週書いたように、わたしは過去、ベロベロになるまで酒を飲んでからでないとセックスを受け入れる気になれない彼と交際していました。とはいえ、年上の彼との付き合いはいいこともたくさんありました。

 まず第一に、デート中、わたしが財布を開くことがほとんどなかったこと。その頃わたしは、新卒で入社した、風俗系のウェブサイトやキャバクラ雑誌を作っている編集プロダクションを辞めて、フリーランスになり某大手出版社にデスクを置いて仕事をしていました。一応は月給制で、前の会社よりも多少は実入りが増えたとはいえ、それでも月収は二十万円ほどで、もちろん保険などはついていませんでした。なので、少なくともデート代がかからない生活というのはとてもありがたかったのです。

 二つ目は、とにかく自由でいられたことです。わたしの奔放さを知って付き合ったのだから、何をしても咎められる筋合いはないと、わたしはなんの遠慮もせずに、好きなように生きていました。週末になればフェティッシュバーに入り浸り、そこで脱いだり、気が狂うくらいの量の酒を飲んだり、適当な男性を連れて帰ってセックスしたりと、青春を謳歌していました。そして、ある日、別の男性と恋に落ちました――という話の続きは次回にして、今回は年上の彼と付き合う前に時間を巻き戻し、わたしが最初に就職した職場の話をしたいと思います。

 卒業して半年だけ働いていた編集プロダクションは、今でいうブラック企業だったと思います。会社の勤務時間は昼の12時から夜の21時まででしたが、入社して3週間目に同じ部署の先輩に「定時で帰るのやめてください」と言われて以来、終電まで働くことがデフォルトになりました。

 今でも覚えているのは、入社してまだ2日目のこと。以前この会社で働いていたという女性が、残っていた私物を取りにきた際に、新入社員のわたしをお昼ご飯に誘ってくれたことがありました。ガストでハンバーグを食べながら「あのね、あの会社は一刻も早く辞めたほうがいいよ。特に給料の遅配が始まったらヤバいから」とアドバイスされたのです。入社してすぐ、辞めた元社員がそんなことを忠告するなんてよっぽどだし、遅配があるという言葉にも不穏なものしか感じられなかった。憧れの編集業につけたというのに、早くも暗雲立ち込める気分になったのでした。

 おまけに、わたしが配属された部署は風俗店のウェブサイト制作班で、主な仕事は、営業が撮ってくる新人風俗嬢の画像に、目線やモザイクを掛けることでした。正直なところ、とても退屈で、まったくやりたい仕事ではなかった。編集を希望して入ったのに、毎日ルーティン作業に追われて不満を抱いていました。