フェチフェスでコンプレックスを売りにする女性の胆力に恐れ入った!

アーティスト・コスプレイヤー・セクシー女優といった人々が多く出展するフェチの祭典、フェチフェス。以前、アダルトメディア評論家の安田理央さんや、地下アイドルで文筆家でもある姫乃たまちゃんらと一緒に同人DVDを作って参加したことがあったのですが、今年、11年ぶりに再びブースを出させていただくことになりました。販売するのは、作家の神田つばきさんと一緒に作ったZINE。女性の犯罪者を共通テーマにして、それぞれ一冊ずつシリーズとして完成させたもののお目見えの場!

フェチフェスといえば売り子の皆さんがそれぞれフェチに寄った華やかなコスプレをしているのが特徴のひとつ。従って我々もコスプレをすることにしたのですが、若いコスプレイヤーの女の子たちがサキュバスや下着というか水着というかの露出の多い恰好をする中で、熟年の我々は、どう戦うべきか。考えた結果、わたしのZINEはホストを刺したホス狂いの女の子をテーマとしていたので、男装してホストコスをすることに決めました。神田さんは犯罪者ZINEということでミニスカポリス。大人になっての悪ふざけは楽しい。

フェチフェス当日、我々が割り当てられたブースの隣は豊満なボディを黒いコルセットで包んだ、SMクラブにお勤めのmeiさんという女性の方でした。体型も服装もフェティッシュですがテーブルに置いてあるのは綿棒のみ。耳かきサービスのブースなのかな? と思っていたら、フェチフェスの仕掛け人の三代目葵マリーさんがブースを訪れて開口一番に「あ、腋臭!」とのたまった。わ、わきが!? 人様にもっとも言いづらい言葉のひとつである腋臭……言われてもいれば確かに、香ばしい匂いがあたりに立ち込めている。