フィリピンで夜遊びをするなら?シュールだったボーイズゴーゴーバー

今年の夏は息子と一緒にフィリピンに語学留学すると、先週のエッセイに書いたのですが、フィリピンを訪れるのは二度目です。一度目は2015年だから、かれこれ8年前。女友達と3人で宿泊地はマニラでした。

そのときは珍しく自由旅行ではなく、エアチケットとホテル、空港までの送迎がついたツアーを利用したのですが、驚いたのは、わたしたち3人以外のツアー客はみな、単身の中年男性だったことでした。「どういうこと?」と思っていたら、空港にフィリピン人女性が迎えに来ているのを見て納得。バスでの送迎を利用した人も、ホテルでフィリピン人女性と合流していたりして、ようするにわたしたち以外は、みな、女遊び……もとい遠距離恋愛の恋人に会うことを目的とした旅行らしく、そういえば渡航前、たまたま一緒に飲んでいた危険地帯ジャーナリストの丸山ゴンザレス氏に「え! マニラ? 女旅ならふつうはセブでしょ!」と驚かれた理由をようやく理解した。

フィリピンの変わったゴーゴーバー

もっともわたしたちがフィリピンを訪れた目的のひとつも夜遊びです。しかも、事前にちょっと変わったゴーゴーバーがあると聞いていたので、さっそくその夜に行ってみることにしたのでした。

そのゴーゴーバーの特徴は、女の子だけでなく、小人も働いていること。そしてフロアの真ん中にボクシングのリングがあり、女の子や小人がボクシングスタイルで闘うという余興があるのです。もちろんうっかりすれば怪我してしまうような、激しい戦いではなく、ぬるーいファイトですが、それでもなんとなく物珍しさはある。課金すればレフェリーもできるそうで、全体的にとにかく抜け目なく金を使わせようという気迫があった。ソファに座ったところ、背もたれの上におばちゃんが座って肩を揉んできてチップをねだり、小人たちに写真を撮ろうと誘われて撮ったところ、またもチップ、とタイのゴーゴーバーよりも商魂すげぇな、という印象を受けたことを覚えています。