• special
  • 2012.11.15

一瞬のミスが命取りですよ、Facebookの世界では/雨宮まみの脱・いいね!(2)

自身も元・Facebook廃人だったという雨宮まみさんが語る「いいね!」に執着することの怖さ。第二回で語られるのはSNS上で無意識に縛られるしがらみについて。一瞬でできてしまういいね!や友達申請だからこそ、そのワンタップがあなたのインターネットライフを変えてしまうかもしれません。

 恋愛履歴についてインタビューさせていただいた、雨宮まみさんに今月の特集テーマ「脱いいね!」についてお話いただきました。
第一回のFacebook廃人だった過去を雨宮まみさんが激白! に続き、第二回はFacebookにまつわる「しがらみ」に迫ります。

「しがらみ」いいね! で一日終わってしまうのは勿体ない…

雨宮まみ Facebook廃人 Facebook フェイスブック いいね! 脱いいね!

雨宮:それから最近のSNSでのみんなの悩みって“しがらみ”だと聞きます。
例えば、ツイッターだったら、微妙に知り合いだったりする人に@飛ばされたら、返信しなくちゃいけない、でもそんなに話すようなこともなくてコメントに困るとか。
Facebookでも、大して仲良くもないのになんか“しがらみ”で友達承認してしまう…という、名付けて“しがらみ承認”が問題になっています。この“しがらみ承認”をしてしまうと、ニュースフィードが“しがらみ”だらけになってしまうんですよね。
そういうときは心を鬼にして、「ツイッターでフォローしますね」とか逃げて、どっちかを完全なプライベート用に使い分けしたほうがいい。
それか“一回友達になって、そっと切る”とか、快適な空間をつくるために、なんとかしないと、心おきなく言いたいことを言える空間は死んでも手に入れられないですよ

よく「会社の上司を友達承認しちゃって、書きたいこと書けない」とか聞きますけど、愚の骨頂ですよね。当たり前じゃないですか。承認ボタンを押す前に一瞬考えればわかることでしょう。その一瞬のミスが命取りですよ、Facebookの世界では

そういうしがらみから逃れられないなら、アカウントを2つ作るとかして、いっそしがらみ専用のアカウントを作成したほうがいいかもしれないですね。

自分が何を考えてるのかを出せない場になってしまうと、興味を持ってくれる人も現れないし、出会いのきっかけの場にすらならない。そんなSNS、見る専用としてはいいかもしれないですけど、付き合いを広げるにはあまり意味がないですよね

“しがらみ承認”、“しがらみフォロー”には注意! です。それじゃないと“しがらみいいね!”で一日が終わってしまいます。さらに“しがらみコメント返し”で、ご近所付き合いみたいのが延々続いていきますから。
“しがらみ”は現実の社会で十分にあるじゃないですか。

だから、ネットの世界ではある程度割り切って「私、あんまりネット見ないから~」とか言って、触れないスタンスにしちゃう。
だいたい「フォロー返してくれない」とか「承認してくれない」とか「コメント返してくれない」なんてことをうじうじ言う人って、現実社会でもめんどくさい性格の人じゃないですか。みんながみんな、そんなに四六時中SNS見てるヒマがあるわけじゃないのに……。そんなのもう、触れたくないですよね

「いいね!」の魅力はアメリカンなノリ!?

─雨宮さんは、今はFacebookをそんなに見てらっしゃらないんですか?

雨宮:見てますね~(笑)。Facebook大好き。誰よりも早く、いいね! 押したりしてます。
一時期、友達との会話が「この間Facebookで見たんだけどさ~」っていうところから始まる、Facebookの話ばっかりになって「これはヤバイ!」って。自分の世界がFacebookだけになるのは、さすがにちょっと…。女としてっていうより、もう人としてどうなのかと思ってしまって。

─雨宮さんをそうまでしてしまう、Facebookの一番の魅力というのはなんですか?

雨宮:いいね! っていう、なんかアメリカンなノリにハマっちゃったんですよね
いいね! をされることよりも、いいね! を相手に伝えられることがうれしいというか。

もともとネットが好きだったので、ネットで面白いと思ってた人が何人もいて、Facebookをはじめたときに、思い切ってその人たちに友達申請したんです。
で、急にコメントをつけるのは図々しいかなとか、向こうもコメント返すのって負担になるかなとか、距離感が難しいけど、いいね! だったら押しやすい。

何回か押しているうちに、相手も自分のことを認識してくれたり、相手も私のポストにいいね! を押してくれたりして、そこからだんだんコメントとかに入っていけるっていう。
知らない人と仲良くなるときに、挨拶的な機能として、いいね! はやりやすかったですね。
元から知り合いの人とは、別にFacebookでつながる意味はあまり感じないです。
SNSで変な誤解とかが生まれるのも面倒ですよね。
ぼかすような書き方をしたせいで「あれ、俺のこと?」とか言われたりするケースも多いって聞きますし。
知り合いだけど、なかなか会わないっていう人とは、SNSでつながるとおもしろいんですけど。
普段からメールで連絡取り合うような関係だったら、会って話したほうがいいかな。だって、その方がFacebookでコメントするよりも深い話できるでしょう?

雨宮まみ
ライター。九州生まれサブカル育ち。守備範囲は「セックス&自意識&女のあれこれ」。
赤裸々な半生を綴った『女子をこじらせて』(ポット出版)は全国のこじらせ女子に大きな影響を与える。
現在、「女子」を語らせたら、この人! という5人を迎えての対談集『だって、女子だもん!!』(ポット出版)が絶賛発売中。

ツイッター:@mamiamamiya

雨宮さんの語る「脱いいね!」本日から全6回で配信いたします。
19日(月)にかけて毎朝更新いたします。
明日(11/16)配信の第三回は「自虐ポストの連投に気をつけて!」をお届けします。お楽しみに!

合わせて読みたい

元Facebook廃人・雨宮まみさんが語る脱いいね!(1/6)『Facebook廃人だった過去を雨宮まみさんが激白!』
雨宮まみさん恋愛履歴インタビュー『モテから退化していく成長期、身を削って喜ばせる青春時代』(1/5)
少年アヤちゃん新連載『少年アヤちゃんが行く! 恋の東京散歩』
大泉りかさん新連載『官能小説・主人公から学ぶファム・ファタールのススメ』
宮台真司さんインタビュー『脱いいね! のススメ』




Text/AM編集部

今月の特集

AMのこぼれ話