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  • 2013.02.12

失恋のショックでこんなことしました!(前編)

失恋……それは“傷”というより“病”のようなもの

Nurture By rickyqi
©By coloredgrey

 失恋は、しばしば心に負った傷のようなものにたとえられます。

 でも、ケガでできた傷と違うのは、傷口をふさいで安静にしておけば治るとは限らないところ。
むしろ、じっとしていればいるほど、彼との幸せだった思い出や、積み上げてきた時間に対する喪失感などが次から次へと湧いてきて、いてもたってもいられなくなるはず。

 そのせいでしょうか、人は失恋のショックを心の内に秘めておくことができず、悲しみや落ち込みをさまざまな形で吐き出したり、ときに突拍子もないアクションを起こしてしまいがちです。

 流れるようなロングの黒髪を、ある日突然おかっぱの金髪にしてきたり。
好きでもなかった加藤ミリヤの曲の歌詞を、急にSNSに思わせぶりに引用して「沁みるわー」とかつぶやいてみたり。
これまでみんなで一緒に食べていたランチを「あたし、今日いいや……。最近これだけなんだ」
とか言って野菜ジュースで済まそうとしたり。

 冷静さや客観性を欠いたそれらの言動は、はたから見るとちょっぴりイタくてエキセントリック。
それは「傷」というよりは、どちらかと言えば「病」に近いものかもしれません。

 でも、「みんな失恋のときは取り乱すんだな……」と体験を共有することができれば、あなた自身が失恋したときも、少しは冷静に向き合えるのではないでしょうか(それでも、いざ当事者となるとこの世の終わりみたいな気分になってしまうものですが……)。

 そこでこの連載では、TwitterやFacebookで募集した体験談をもとに、みなさんが失恋のショックで思わずやってしまった行動を「珍プレー・好プレー」として紹介していきたいと思います。

彼がいる日々を忘れたい!「日常からのエスケープ」系  

Nurture By rickyqi
©By robertvitulano


 まずは、こんな失恋エピソードから。

 ひとりで衝動的に富士登山に行きました。
神が宿ると言われるパワースポットで霊気を授かり、悪い憑き物を落とそうと思って……。
女がひとりぼっちで、夜は満点の星空に歓喜し、朝はご来光を浴びてむせび泣く様子は、他の登山客から見たら狂気だったと思います。

 思い立って一人旅へ……という「日常からのエスケープ」系は多かったエピソードのひとつです。
これまでと地続きの日常の中にいては、何を見ても、何をしても彼のことを思い出してしまうもの。
だったらいっそ、普段とはまったく別の世界に身を置いて、彼のことを忘れたいと思う気持ちは痛いほどよくわかりますね。そして、そんなときスピリチュアルにすがりたくなる気持ちも……。
同様に、伊勢神宮や出雲大社、屋久島などに行くのもいいのではないでしょうか。

 また、スピリチュアルの力を借りなくても、日常から離れるという意味ではこんな方もいました。

 新潟まで農業体験に行って、一週間ひたすら稲を刈り続けました。
きつい肉体労働に没頭することで、余計なことを考えずに済んだような気がします。

 何かに打ち込むことで、失恋以外のことに集中できる環境に身を置くことが大事なのかもしれませんね。

彼への未練を蒸し返す!「あえてのセンチメンタル」系

 しかし、同じ旅行でも、一方でこんなツワモノも……。

 元カレと行った思い出の場所を巡るツアーを敢行、初デートの行程を再現したりしました。
ただ、一人で行くのはあまりにつらかったので、親友を無理やり誘って行きました。

 傷を癒すどころか、わざわざできかけのカサブタをベリベリ剥がしてかきむしるようなマゾヒスティックな行為!
でも、そんな回答が意外にも複数寄せられました。

 名付けるなら、わざわざ感傷に浸る「あえてのセンチメンタル」系
「思い出の写真や、彼からの手紙・プレゼントなどを見返す」などの行為もこれに含まれます。
彼から急に別れを告げられてまだ納得できていないなど、一方的にフラれて未練タラタラ状態のとき、こうした行動を取る傾向があるようです。

 これはいわば、わざと傷口に塩を塗り込むショック療法。
漠然とした胸の痛みの正体を、はっきり目に見える形にするための「自傷行為」とも言えます。
でも、実はこれ、自分をあえてみじめなシチュエーションに追い込み、「かわいそうなアタシ」というカタルシスに耽るための「自慰行為」とイコールであることも少なくありません。
ハマりすぎると抜け出せなくなるので要注意です。

彼との思い出をバッサリ断捨離! 「たちきりメモリアル」系

 とはいえ多くの場合、彼のことを積極的に忘れようとするほうが、よりポピュラーな行動であるのは言うまでもありません。

 彼とのペアストラップを川に投げ捨て、他にも彼からもらったプレゼントはすべてフリマに売り払いました。
また、メールアドレスに彼の名前がイニシャルで含まれていたので、アドレス変更もしました。

 このように、思い出の品を断捨離し、彼への想いを断ち切る行為は「たちきりメモリアル」系(たちメモ)とでも名付けましょうか。
そして、それまでの彼への想いが強いほど、断ち切るための方法もまた個性的でエキセントリックになりがち。
中にはこんなエピソードも……。

 彼の顔をかたどった、ものすごくそっくりな巨大似顔クッキーを大量に焼き、袋に入れて投げつけたり、振り回して叩き割ったり、バリエーション豊かにすべて粉々に砕きました。

 ちなみに、この方は美大生。さすが、失恋の振り切り方もクリエイティブすぎます!

 さて、次回も引き続きさまざまな失恋後の行動パターンをご紹介。
失恋によって植えつけられたトラウマによって、より内向きでダウナーな状態に陥ってしまったケースや、
失恋を乗り切るためのエネルギーを発散するべく、より外向きでアッパーなアクションを起こしたケースなどを取り上げますよ!

【つづく】

Text/福田フクスケ

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ライタープロフィール

福田フクスケ
フリーライター。“くすぶり男子”の視点から恋愛やジェンダー、セックスなどを考察。

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