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  • 2016.04.26

一徹さんファンには既婚者が多い!?完成形を求める女性の心理/シルクラボ(3)

性産業を盛り上げている企業や人々に、その熱意と仕事をインタビューする新連載「プロジェクト・セックス」!今回のゲストは女性向けAVの第一人者シルクラボの代表・牧野さん。現在、シルクラボが抱える課題について語っていただきました。

 前回から引き続き、ゲストは女性向けAVメーカー・シルクラボの牧野さん。

 前回の記事≪「精神的快楽をうめてくれるのがエロメン」一徹さんが専属男優になった理由/シルクラボ(2)≫も併せてどうぞ。

シルクラボの作品には賞味期限がない

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シルクラボ・牧野さん

――これまでで一番売れたのってどの作品ですか?

M:難しいですね。っていうのも、うちの作品て賞味期限がないんですよ。
AVってわりと出たときにバーンと売れてそのまま消えてくメディアなんですけど、シルクラボのものはずっと売れ続けてる。
だから、もしかしたら最初に出した作品が一番売れてるのかもしれない。

――ああ、どんどん売上を積み重ねていくから、前に出たもののほうが本数がたくさん出ると。それってすごいですね。

M:だから、うちは焦って次々作品をリリースしなくても、なんとかやっていけるんです。
女の人ってわりとコンプリート欲があるみたいで、新しくファンになってくれた人が昔の作品をさかのぼって買ってくれたりすることもよくありますしね。
男性向けAVってだいたいデビュー作が一番売れるんですけど、エロメンは「デビュー作だから売れる」ということもあまりない。
男性は初モノを育て上げるのが好きだけど、女性って未完成なものより完成度が高いもののほうが好きなんですよ。

――ある意味、シビアですよね。どうしてなんでしょう。

M:一つ思うのは、うちのお客さんて主婦の方も多いんです。
子供がいるお母さんからしたら、実生活で大変な思いして子育てしてるのに、さらにエロメンを育てたいとは思わないだろうなって。 ちなみに私は独身ですけど、今息子が欲しいブームなのもあるせいか、どちらかというと月野さんを押してしまうんですよね(笑)。手が掛りそうなところもまた魅力というか。

――ああ、なんとなくわかります(笑)。

女性向けAVで一発狙うのは無理!?

――シルクラボのこれからについて教えてほしいんですが、今後どんな展開を考えてますか。

M:今は、本来のSILKのほか、COCOONていうソフトで入門編的なレーベルと、エロ度高めのUndressってレーベルを加えた3つのレーベルで展開してる状態です。
最近Undressの評判が良い傾向があるので、ストーリーだけじゃなくカラミでもときめきを与えられるように、エロ度を強化していきたいですね。
あとは配信がDVDより強くなっているので、スマホユーザーのニーズに合わせた作品づくりも視野に入れてやっていけたらなと。

――じゃあ、今後の課題は?

M:エロメンとスタッフの高齢化を何とかしたいです(笑)。
専属男優の月野さんと一徹さんが今37歳なんです。
ニコ生の放送中にエロメン・スタッフ揃って何話してたか忘れたら、ユーザーさんに「出た!シルバーラボ」ってコメントされたりしてるんです。マズいですよね……。
新しいエロメンを育てなきゃとも思ってるんですけど。

――これからエロメンに選ぶとしたら、どんな人がいいですか?

M:まず第一に、一般的な社会常識があるってこと。
募集で応募してくる人って、まったく応募要項見てなかったりするんですよ。35歳くらいまでって書いてあるのに余裕で50歳過ぎてたりとか(笑)。
あとは女好きな人かな。色気があって女性の目から見てヤリたいと思えるタイプがいいですね。
下世話な話ですけど、面接のときも女性スタッフはまずそこを見る。

――さっき言ってた高齢化っていうのは、AV業界全体の問題でもありますよね。

M:ですね。真面目な話、今と同じ感覚で作ってて5年後の新しいお客さんに通用するかっていうと、自信はないですもん。
だから一刻も早く新しい感覚を取り入れたいと思ってます。

――頑張ってください! 女性向けAVの第一人者として、これからもユーザー拡大していってもらいたいですし。

M:うーん……。ユーザーを拡大したい気持ちはもちろんあるのですが、一気にドカンといくのは期待してないんです。
私、女性向けAVで一発狙うのは無理だって確信しちゃって。

――と言うと?

M:女性がAVを観ることをみんなが笑顔で受け入れる世の中って、そう簡単には来ない気がするんですよ。
女の人ってこれまで何百年も男性の目を気にして生きてきたし、根っこのところにあるジェンダーの問題ってそう簡単にはぬぐい去れないんじゃないかなと……。
まあ、福山雅治さんとか松坂桃李くんとかがシルクの作品に出てくれたらドカーンとブームになるかもしれませんけど。

――私はそういう感覚が鈍いほうなんですけど、女性がAVを観てるってやっぱり言いづらいものですか。

M:ほとんどの女性はそうですね。今はネットやなんかで誰にも知られずに楽しむこともできますけど、おおっぴらにするのは抵抗あるんじゃないかな。
あと、やっぱり自分の奥さんなり彼女なりがAV観て喜んでる状況って、男性にとっては喜ばしいものじゃないんですよ。
「男だってAV観てるんだし別にいいじゃん」と思っても、実際問題それで彼氏の勃ちが悪くなっちゃったりしたら困るからなかなか口には出せないのが実情で。

――なるほどなあ。

M:でも、それでいいとも思うんです。たとえおおっぴらにできなくても、好きな物に誇りを持って楽しむ気持ちを大事にしてほしい。
そういう女性が少しずつ増えて行くことによって、少しずつ生きやすくなっていくと思うから。
一大ブームは無理かもしれないけど、これからもそういう女子のためにこっそり楽しめる環境整備をしつつ、粛々とDVDを作っていきたいですね。

※次回は、牧野さんのお話を踏まえ、ライターの遠藤さんが「女性向けAVの未来」について語ります。

Text/遠藤遊佐

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ライタープロフィール

遠藤遊佐
AVとオナニーをこよなく愛するアラフォーライター。

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