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  • 2015.06.25

あっ、ぅぁああああんっ!大根をさすると喘ぐエロとアートの融合「セクハラ・インターフェース」とは

むむっ!大根から喘ぎ声が!?その正体は、今話題のセクハラ・インターフェース「喘ぐ大根」。アーティスト市原えつこさんを中心とした開発チームが製作したエロ×テクノロジーの現代アート作品をご紹介します!

 こんばんはイライザです。
好きな野菜はなんですか?茄子に胡瓜に、レンコンもいい穴をお持ちですね。でも、きっとこれをみたら貴方は「わたしは大根が好きです」と言ってしまうに違いません。

セクハラ・インターフェース「喘ぐ大根」

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「喘ぐ大根」少し時間がたってしなびてます。

 見た目は至って普通な大根ですが、大根の体に触れると喘ぎます。


男性は触りかたで性癖がでるという喘ぐ大根

 構造は至ってシンプル。大根に電極を刺して、人間が触ることで電圧がかわり喘ぐという仕組み。

「いや、そうじゃなくて、意味がわからないんですけど・・・。」

 ま、そうですよね。なんで大根が喘ぐのか?というか、喘がせちゃったのか。ということで、今回は本作の作者であるアーティスト市原えつこさんにお話をきいてきました。

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喘ぐ大根をさする市原えつこちゃん(「Engadget例大祭」にて撮影)

【市原えつこ(アーティスト)】
1988年、愛知県生まれ。早稲田大学文化構想学部表象メディア論系卒業。学生時代より、日本特有のカルチャーとテクノロジーを掛け合わせたデバイス、インスタレーション、パフォーマンス作品の制作を行う。
主な作品に、大根が艶かしく喘ぐデバイス《セクハラ・インターフェース》、虚構の美女と触れ合えるシステム《妄想と現実を代替するシステムSRxSI》、脳波で祈祷できる神社《@micoWall》等がある。
2014年《妄想と現実を代替するシステムSRxSI》で文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門審査委員会推薦作品に選出。

なんで喘ぐ大根を作ったの?

―――えつこちゃん、こんばんは。今日は喘ぐ大根についてお話伺えればと!さっそくですが、なんでコレ作ったの?

市原えつこさん(以下、市原):作ったのは、デジタルメディア論のゼミに入っていた大学3年生の時で、そのゼミ内で制作しました。本来はメディアアート研究を行うゼミのはずだったんですが、ちょうど担当教員の方が海外研修中で、その代理がアーティストの先生だったんです。だから、メディアアート「研究」より「実践」に趣旨が変わって。
その先生の教育方針が「その人それぞれの妄想や偏愛を育てる」というもので、その時に自分は何が好きなのかをすごい分析していて、どうやら私は肉感的なモチーフや土着的な風習が好きっぽいなあと気がついて(笑)。

―――肉感的ってのは?

市原:ヌードデッサンをやっていたころにも感じていたのですが、人体の曲線の面白さなど、肉感的なフォルムのものに妙に惹かれていました。その時にわけあって性文化に興味を持っていたこともあり、どんどん自分で自分を突き詰めていこうというこじらせたモードに入っていって秘宝館にいきました。

―――なるほど。秘宝館どうだった?

市原:いやあ、馬鹿だなあ!と感動しました。ぐるぐるハンドルを回すとマリリンモンローのスカートがあがる装置とか。王座がいっぱいあって座るとランプが光ってランプの裸の妖精がでてきたりとか(笑)。無駄に金はかかっているのに、アナログ感が溢れてる感じもよくて。バカバカしいのに何かいいっていう。
当時見てたメディアアートとかも洗練された表現のものが多くて、かっこいいなあと思いつつ、そうではない日本らしいインタラクティブアートって、もしかして秘宝館なのかな?という妄想に憑りつかれた感じでした。

―――すごく同感(笑)。鬼怒川の秘宝殿もなくなってしまったけど、ああいうのいいよね。

市原:うん、民間から生まれたクレイジーな風習はものはすごくいいなあと思ってて。それがきっかけになってエロとテクノロジーで何かやっていこうと思って、ゼミの発表で「セクハラ・インターフェースやりたいです」ってプレゼンしました。みんなひいてたんですけど、そのときに渡井大己さんという先輩がなぜか共感してくれて、スタートしたんです(その時から現在までセクハラ・インターフェースを一緒に作っています)。
彼は商学部で、回路設計とかはじめてだったのに、ゴリゴリ身につけていってセクハラ・インターフェースのプロトタイプができて。それが発展してできたのが「喘ぐ大根」でした。

―――渡井さん凄いね。プロトタイプから大根だったの?

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ストッキングに綿をつめていたプロトタイプ。

市原:いや、当時は見た目が違ってて、ストッキングに綿をつめて肉感的な感じにして、局部に手を近づけると喘ぐってものだったんです。ただ展示をするときに主催の方から変更以来がでました。百歩譲って声はまだいいが、見た目はどうにかしてくれというお達しをいただいて。

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触ろうとすると喘ぐ“花”。これも可愛い。

 そこで次は花でやってみたんです。でも、花はすぐしおれてしまい、代替品を探した結果大根になりました!

―――見てみたかったなプロトタイプ(笑)。見た目を変えてっていわれた理由はなんだったの?

市原:いや、単純に卑猥だったからです(笑)。当時は、ピンク色のシリコンのボックスから生脚がヌッと生えているという見た目で、割と直接的な表現だったんです。自分も作品作りは初めてだったのでわからなかったんですが、先生に言われたのは、「うまいことメタファー(比喩)にした方がいいかもね」と。見た目がエロいものが喘いでも面白くない、そこに飛距離がある方が面白いと言われていたのかなあと。
当時はよくわかってない部分もあったんですが、今思い出したらその通りだなあと思います。

―――そこから、なんで大根だったの?

市原:いや、直観です。大根は間違いなくないっすか!って。渡井さんも、「間違いない。これは大根だね!」ってなって。胡瓜でも茄子でもなく直観で大根だったんです。でも直観はあってたのかも。
最近、現代魔女の谷崎瑠美さんという方に教えていただいたのですが、歓喜天という性と関係の深い神様を祀る神社では、大根がお供えものだったりするそうです。大根が性のモチーフとして使われているらしく。

出展禁止処分を受けたことも…

―――すごい直観だったんだね。作品づくりにおいて、大変だったことってある?

市原:最近感じるのは、私の作品って個人というよりもチームで作っているのですが、どうやって各々の領分を分担すればいいのかなあと。あと、最近、申し訳ないなあと思うのが、結構エロ系のデバイスものだと、男性が作っているとなると叩かれることがあって。だから自分が表にでていることが多いのですが、本当はみんなで作っているんだよ~と。
なぜかメディアに作品が出るときも、私が作ったものみたいに演出されることが多くて。でも、みんなで作ってるんです。

―――この前話題になってたペッパイちゃんとかもそうだよね。

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乳輪を触られて、反り返るペッパイちゃん

市原:そうですね。あれも、私だけじゃなくて開発自体は10名くらいのチームで作ってるんです。なんか、世間のイメージとして、作品は一人のアーティストが作っているみたいにされがちというか…。その辺をどうやってうまく伝えていけばいいのかなあと試行錯誤しています。

―――たしかに女性が作っている方がキャッチーというか、メディアもそう伝えたい的なところがあるかもね…。

市原:そうなんですよね。いかにバズるか的なところに注力されてしまうと、その根底にある部分が伝わらないというところがあってモヤモヤっと。もちろん、全部が全部そうではないんですけど。

―――うん、そうだよね。それって、やはり女性がそういうのを作っているというのが珍しいからだよね。そもそも、大学で作ってたってことだけど、発表しにくい環境とかはなかったの?

市原:やはり色々と規制は多いです。とあるイベントで出展禁止処分を受けたことがありますね。あと、ご家族連れが多い場所だとさすがに配慮する必要があるので、音声をマイルドでかわいいものに調整したりしてます。あと、メディア掲載が取り下げられたり、自分の出演箇所だけ放送カットされたり、諸々リスクを考慮された結果、賞を逃したり、は割と頻繁に起こります。

―――なるほど。とはいえ、最近だと女の子でもエロ方面の発信が増えているような気がするんだけど、それってどんな感じ?

市原:女性がそういうことを発信するというセンセーショナルな部分が前面に出てしまったり、悲観される部分もあるけど、仲間が増えている感じはします(笑)。

これから作っていきたい作品は?

―――じゃあ、最後に次回作りたい作品とかがあれば教えてくださいな!

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「妄想現実 for Men / For Women」は、VR(仮想現実)で妄想の世界を見ることができる。

市原:「魔術や信仰」をテーマにした作品が作りたいですね。テクノロジーを利用して作品制作を行うことが多いのでそれらとは離れているんですが、民間に拡がっている信仰や宗教などは興味深いです。

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「シブカル祭」用に制作された「ヒロシ」。

 でも、魔術・宗教と科学・テクノロジーは、遠いところにいるように見えて、どちらも「ここにはない何か」を再現する性質において近しいと思っているんです。それを何かしらの形で表現したいと思っています。

―――えつこちゃん、ありがとうございました!これからの作品も楽しみにしています。

 皆さま、喘ぐ大根いかがでしたか?単なる大根なはずなのに、喘ぎ声がでるだけで、触る際にすこし背徳感が生まれてしまう不思議な感覚に陥ってしまいます。エロ×テクノロジー×アートの未来もっと見たくなりました。

 いつの日か、気づけば食卓が喘ぎ声だらけになるかもしれませんね?♡それでは、みなさまも大根に負けぬようしっかり喘いでいきましょう!

Sekuhara Interface | セクハラ・インターフェース from yutaro keino on Vimeo.



Text/iraiza

ライタープロフィール

Iraiza
しがないOL。女が女であるために他愛もない露出を図ります。

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