愛のために究極の選択を迫られる!『夜のとばりの物語』

『キリクと魔女』などで知られるフランスアニメーション界の鬼才ミッシェル・オスロ監督による、斬新な手法で描くアニメーション作品。
日本語吹替え版では、声優や歌手として活躍中の坂本真綾が6話それぞれに登場するヒロインの少女を、相手役の少年は逢笠恵祐が演じています。
また、アニメーション作品の声優に初挑戦の西島秀俊が包容力のある印象的なキャラクターを演じているのも注目です。
6つの物語のどれもが童話風のファンタジックな世界にいざなってくれます。

夜な夜な好奇心旺盛な少年と少女が、古い映画館で映写技師と共に物語を紡ぎ、6つの世界の主人公となる。6つの短編作品を通して描かれるのは、すべて「愛」について。
6つの物語の一つ『鹿になった娘と建築家の息子』は、婚約者をもつ娘と恋をした建築家の息子の物語。愛し合う二人に嫉妬した、魔術師の婚約者に鹿に帰られてしまう娘。彼女を元の姿に戻すため、青年は愛撫の妖精に助けを求める。
そのほか、呪われた人を愛した時、生贄として殺される少女を愛した時、愛の証のために愛する者の命を奪わねばならない時…、様々なシチュエーションで愛の深さが試される――。
究極の選択を迫られた少年が見せる愛とは?

光と影、圧倒的な色彩で作り上げる強烈なコントラストから他では見られない幻想的なアニメーションが浮かび上がります。
うっとりするほど美しい光の背景の中、影となった登場人物たちが自由自在に動くのを見ていると、子供の頃のように胸が高鳴るはず。 また、立体3Dの迫力と臨場感、心地よく壮大な音楽は、あなたを未知の世界に連れていってくれることでしょう。
あなたはパートナーに自分への愛の深さを試したことがありますか?
愛が感じられなくなったマンネリ気味な彼に、曖昧な関係が続いている彼に「どれくらい私のことが好き?」ついつい、そう聞きたくなってしまったこと一度や二度はあるのでは!?
誰もはかることのできない、愛の深さがはかれてしまうとしたら…。
この物語では究極のシチュエーションを通して、それを試していきます。
この幻想的で美しい愛の世界を共有すれば、曖昧な関係の二人も白黒はっきりつくかも!?
はっきりしない相手に選択を突きつけ、愛を深めてみてはいかがでしょうか。

6月30日(土)より新宿バルト9にて公開(3D、2D)。全国順次ロードショー

監督・脚本:ミッシェル・オスロ
キャスト(日本語吹き替え):坂本真綾、逢笠恵祐、金尾哲夫、西島秀俊
配給:三鷹の森ジブリ美術館、スタジオジブリ
原題:Les contes de la nuit/2011年/フランス映画/84分
URL:https://www.ghibli-museum.jp/yorutoba/

Text/Michihiro Takeuchi