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  • 2016.06.02

トップクラスの職場ほど承認欲求の地獄…!パワハラおばさんになる前にやること

これまでの連載では厄介な承認欲求との折り合いをつけ方を考えてきたものの、承認欲求を抑えることなく社会で活躍する人も実はいます。今回はそのうちのひとり、トイアンナさんの友人のケースを紹介していただきました!今の自分を愛せるようになるための参考にどうぞ!

承認欲求って、満たさなくていいんだ……。

トイアンナ 承認欲求 コントロール
©Helmuts Guigo

 こんにちは、トイアンナです。前回の連載では承認欲求をうまく「散らす」ことでバランスをとる方法をお伝えしてまいりました。しかしこの世には承認欲求を抑えることなく、社会と折り合いをつけてしまう人たちがいます。

 それは承認欲求に見合うレベルの、実力を身につけてしまう人です。

 ある知人は、自分では全くコントロールできない承認欲求をもて余していました。幼少期に両親が離婚して祖父母に育てられ「たまに会えるお母さんに褒められること」がアイデンティティだったという彼女。普通ならそこで自分の限界と葛藤するものですが、たゆまぬ努力でトップクラスの学校へ進学します。

 承認欲求を満たすためには、勉強だけでは不十分でした。部活動でも大活躍してエースに。部活と勉強を両立して一流大学へ進学。
それだけでは飽きたらず、外見を磨いて某ミスコンへ出場。あまりのキラキラ履歴にアナウンサーになることも考えましたが、トップを狙うなら「世間の役に立つべし」と、今も公的機関で活躍しています。
 

上澄みの世界は「承認欲求の地獄」

 政府機関に就職した当時の彼女は「頑張らなければ、お母さんに褒めてもらえない」と頑張る素直な女性でした。しかしそこで彼女は地獄を見ます。

 トップクラスの人材が集まる職場には「満たされない承認欲求に苦しむアラフォー」がうごめいていたのです。

「誰よりも早く成果を出して、成果を出したらもっと上を目指す。上昇志向があるって言えなくもないけど、そのために他人を虐めるの。フォントサイズが一箇所違うからって、部下の書類を全部やりなおさせたり、残業しなきゃ終わらない業務なのに、残業を許可しなかったり。
もう、ほんとパワハラまみれ。そうするとイエスマン!って感じの部下だけ残るでしょ。それで自分を何とか保つのね。」

 しかし地獄を見たことで、彼女の承認欲求は霧となって消えました。「こんなに仕事を頑張って、将来なるのがパワハラおばさんって最低だよね」と思えたのだとか。

失望の先に開ける視野もある

 実は彼女のように、突き抜けるところまで努力してみるのは、承認欲求を成仏させる方法としては正攻法です。
その理由は、自分の中で「ここまで私は頑張れるけど、ああはなれない」というギャップを認識でき、今の自分を愛せるようになるから。

 彼女の例は極端ですが、もっと身近なところで小さく人へ失望したり、見直したりすることで「私もそんな完璧じゃなくていいんだ」と納得するきっかけとなります。

 例えば、こんな失望をしたら、その気持ちを大切に受け止めましょう。

・Photoshop加工された写真でしか知らないアイドルに会ってショックを受ける
・友達としては最高にいい人が、パートナーへはひどい扱いをするという二面性を知る
・嫌いだと思っていた人がしている「いいこと」を見て、ちょっとその人を見直す

 人にはfacebookで自慢できることもあれば、twitterの鍵アカウントでしか愚痴れないこともあります。募金することもあれば、他人の不幸をせせら笑うことも。人の多面性を知れば「自分も多面的でいい、クズでもいいんだ。だって他の側面では素晴らしいところもあるから」とありのままの自分を愛しやすくなります。

 もし承認欲求に振り回されて消耗していると感じたら、万華鏡のように広がる世間の多面性へ目を向けてみましょう。多分あなたが思うより世界は美しくないし、だからあなたも美しく立派である必要なんてないのです。

次回は「承認欲求の弱い人は結婚できない」という不都合な真実を掘り下げます。


Text/トイアンナ