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  • 2016.06.17

「チャラくてモテる人に、本気で好きになってほしい」/はくる相談室(7)

好きになった男性がチャラいタイプで、お酒の流れで男女の関係にはなったけれど自分としては真剣に好きになってほしい……そんな次の手が打ちにくい状況の読者の背中をはくるさんが優しく押してくれます。アプローチの仕方を丁寧に考えた今回の記事を読めば、チャラい人との恋愛をポジティヴに考え直すきっかけになるかも。

【相談】

 共通の知人の飲み会で出会った33歳の人を好きになってしまいました。ただ、その人は見た目はさわやか目なんですが、漫画のようにチャラいタイプなんです。
間にいる友人によると、周りにいるそこそこのレベルの女性にはほとんど手をつけてて、彼自体にも魅力があるので、色んなところにセフレのような女性がいるそうです。

 私は結構ぐいぐい行けるタイプなので、飲み会があれば隣に行ったりしていて、実は一回だけお酒の流れで男女の関係になったことがあります。ただ、それ以降はLINEが返ってきたりこなかったりと、すごくよくある流れになっています。
たぶんしつこく行けば、また会うことは可能なんですが、そのやり方で自分のことを好きになってもらえないということは、さすがにわかっています。

 この次の手はどうすればいいと思いますか? 難しい相談だとは思うのですが、その男の人をやめたほうがいいという意見でもかまいませんので、はくるさんのお答えが聞けたら大変嬉しいです。
(さっちゃん・27歳・事務)

好きな男性がモテるタイプで都合のいい理由

はくる 大相談への小さな声
PHOTO/はくる

 女性の影が絶えない男性を前にすると、勝算がないような気がして気後れしてしまいますよね。ただ、私は今すぐに諦めてしまう必要は全くないと思います。今回は以前回答した『セフレから彼女になりたい』という相談の記事も合わせて参考にして頂ければと思います。

 モテる人を口説くときに得なことは、言い寄られるということに慣れているので、下手に女慣れしていない人にグイグイいくよりも入り口が広いということです。
 異性からの好意に慣れていて、しかも本人も異性が人並み以上に好きだという人は、こちらからのアプローチを受け止める姿勢が整っているはずなので、不信に思われたり最初から邪険に扱われたりということはないと思います。
 もちろん既に本気のアプローチには辟易していてガードされてしまうというリスクはありますが、幸か不幸かそのお相手の男性はおそらく告白されることにも慣れているはずなので、ガードはされたとしても、言い寄ったことで致命的に嫌われる、特別危険な人だと思われるというようなこともないはずです。

殴り続けるように、しつこく迫ることのメリット

 かつて友人が「口説くということは殴り続けるということで、殴っていると相手のライフがゼロになって付き合えるというイメージがある。でも、間が空いたり、途中で他の人から殴られたりしてしまうと、対自分のゲージは回復してしまうから、間髪入れずに殴ることが大切」という話を聞かせてくれたことがあります。

 私はこの話は一理あると思っていて、ゆっくりと外堀も埋めつつ時間をかけて交際に至るというケースはもちろん存在するのですが、恋愛のはじまりにおいてスピードというのは重要な要素だと感じます。なぜなら、ひっきりなしにアクションを起こすことで、相手が自分に対してムキになっているということがわかるので、お遊びや気まぐれではなく、どの程度本気なのかということが伝わるからです。それから、その他大勢の中の一人という印象から抜け出し、彼の方からも気軽に連絡をとったり何かに誘ったりしやすくなるというメリットもあると思います。

 周囲に異性が多い分、その彼の中では一人ひとりの女性の濃度は薄くなっているのかもしれません。ですので、質問者様は「しつこくいけばまた会うことは可能」だけど「そのやり方で好きになってもらえないということはわかっている」と書いていましたが、この「しつこくいく」というのはあながち間違った方法ではないと思うのです。聞こえは悪いですが、言い換えれば「懸命」に、気持ちを伝えようと努力しているわけですから、これは模範的な片思いのスタイルだと思います。

 変に他の人と差をつけようと奇をてらった次の手を考えるよりも、この頻繁にアクションを起こすということをベースに持ち続けることが一番だと思います。そしていざ会えたときにははぐらかしたりおどけたりせずに、この日が待ち遠しかったということを何らかの形で伝えるべきではないでしょうか。彼はあなたの熱意に気付き、他の遊びの関係の女性とは違う愛を向けられているという実感が湧くかもしれません。そうすればあなたを見る目が変わる可能性が出てきます。できるだけのことをして、それでも振り向いてもらえなければそれは仕方のないことですし、諦めるのは決してそれからでも遅くはないと思います。

チャラ男が探し求める真実の愛―『それでも恋するバルセロナ』

はくる 大相談への小さな声
『それでも恋するバルセロナ』

 最後にウディ・アレン監督の『それでも恋するバルセロナ』という映画を紹介したいと思います。

 恋愛に対する考え方以外はバッチリと気の合うふたりの女性・ヴィッキーとクリスティーナはバルセロナを訪れます。そこで画家の男性・フアンと知り合うのですが、彼は開口一番彼女たちに「週末を一緒に過ごそう、そしてセックスもしよう」と持ちかけます。恋愛に安定を求めていて、既に婚約者がいるヴィッキーは怒るのですが、危険な恋愛の好きなクリスティーナが乗り気になり、結局三人はそのまま飛行機に乗りオビエドへと旅立ちます。最初こそ反発していたヴィッキーでしたが、時間を共にするにつれ段々と彼に惹かれていき、本来の自分ならありえない恋に戸惑う…というストーリーです。

  一見軽薄でただの女好きに見えるフアンですが、彼は愛についての自分の考えを持っていて、そしてさらなる愛を求めています。わたしはこの映画を見て、チャラいと言われている人は、実は他の誰よりも真実の愛を模索している人で、いざ探し当てたら深い愛を注げる人である場合があるのだと感じました。愛に対する姿勢が違うというだけで、「チャラい=薄情」ということでは必ずしもないのだと気付いたのです。

 また、女性の理性が情熱に勝るという描写もあるので、今の恋をいずれ諦めることにしたとしても、ご自身と重ね合わせながら鑑賞できるのではないかと思います。

 質問者様の今回の恋愛が、恋愛や異性に対する考え方の視野を広げるきっかけになり、そして願わくば成就するよう願っています。

(つづく)

第1回目の相談《同棲彼氏との結婚、もしくは浮気相手との結婚》
もどうぞ。

TEXT/はくる

ライタープロフィール

はくる
新宿ゴールデン街で働くインターネット十二年生。根暗ポップ。Twitter:@silonica

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