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  • 2015.07.16

「愛されたい女」は不倫するしかない国・日本/バリキャリ女子の不倫沼(1)

今どきの女子は不倫するのが当たり前!? いまの日本では、世間体を守ることが幸せだった時代の結婚観はもはや通用しません。恋愛結婚で幸せをつかみにくくなった時代に、本当の愛情を手に入れるにはどうすればいいのか? トイアンナさんの新シリーズ、スタートです。

世間体を守ることで「愛され女子」になれた時代

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 私が結婚して驚いたのは、周囲の既婚者が「私、不倫してるんだ」といっせいにカミングアウトしてきたことでした。結婚して世界が広がった・・・・・・いえ、恋愛沼が深くなりました。
でも、不倫の話を聞くのは日本人の友人ばかり。ヨーロッパに住んでいる友人からは聞きません。それは、なぜ?
今回は、恋愛沼の中でも最も深い、不倫沼の仕組みをインタビューも交えて解明していきたいと思います。

 むかし、結婚は「世間から愛される」ために必要な儀式でした。結婚相手を親が選ぶことも多く、夫婦は愛情よりも情(なさけ)の関係で成り立っていました。「好きな人」は「結婚する人」ではなかったのです。

 実は昔の結婚制度には、大きなメリットがありました。「彼の愛情を期待せずにすむ」という点です。結婚がそもそも愛情ではなく「勝手に決められる」ものなら、毎朝おはようのチューや、結婚記念日のディナーを求めることもありません。
長年連れ添って「あなたで良かったわ」と言葉をかけることはあっても、それは「貴社がお取引先で助かりました」という"仕事上の信頼"に近い感情のはずです。

「彼の愛情を期待しないのが当たり前」なら、幸せはそれ以外の分野――たとえば「世間体を守って認められる」ことで実感することができました。村の衆に「あの子はよう頑張って家を守っておる」と言われれば、それを「幸せ」と多くの人が感じられたのです。

恋愛結婚が、悲劇の始まり?

 ところが、恋愛結婚が普及し始めると事情は変わり「パートナーに愛されることが幸せ」だと思う人が増えてきます。でも、恋愛感情は長続きしないもの。
ビジネスパートナーのような信頼感を作らないまま、おはようのチューや結婚記念日のディナーを求め続ければ、いつか期待を裏切られることになります。

「結婚前は毎年プレゼントをくれたのに、誕生日を忘れられた」
「ゴミ出しをしてよと言ったら、ふて腐れて帰りが遅くなった」
「子どもの教育方針について話したいのに、ゴルフばっかで取り付くしまもない」

と、ヒリヒリする思いが積み重なったころ、偶然出会ったカフェの店員さんと恋に落ち・・・・・・。なんて、ベタベタすぎて書いてる私の手が粘っこくなってぎまじだ。

 でも、それが本当なら"恋愛先進国"のアメリカやイギリスでは、不倫帝国ができているはずです。しかし、調査によれば不倫が最も多い国は、タイ。それって、どういうことなんでしょうか?

"恋愛先進国"たちは結婚もライトになった

 実はアメリカ、イギリスに共通するのは「高い離婚率」。イギリスやアメリカではなんと2~3人に1人が離婚します。
つまり「私、もう愛されてないんだわ!離婚する!」と思い切る人も多いわけです。その他の国を見るとフランスの離婚率は高くありませんが、"結婚せず付き合う法的制度"があり、利用する人が増えています。

 つまり、"恋愛先進国"では結婚制度も重要度が下がり、不倫なんてする前に離婚できてしまったり、そもそも結婚すらしないわけです。
「へー、親が離婚してるの?私の親もだよ!ウケる!」と、特別視すらされないかもしれません。

 ところが、日本ではいまだに「結婚して当たり前」という風潮が残っています。"恋愛先進国"になったはずなのに、結婚制度はそのまま残っているのです。その結果、何が起きたでしょうか。

愛する人に愛されないと皆から嫌われる国、日本

 日本では、世間から愛されるために結婚しなくてはいけません。そしてさらに、恋愛結婚をしなくてはいけません。
この2つを合わせると「愛されて結婚しなければ、世間と夫のどちらからも嫌われて、幸せになれない」というムチャな制度ができます。昔は幸せの条件が「世間から愛される」だけでよかったのに「世間と夫の"両方"に愛される」ことが必要になってしまったのです。

 世間体寄りに条件重視で結婚すれば、愛情は薄れます。愛情不足だと、幸せを感じにくくなります。
でも離婚は、世間から愛されたいなら選べない。永遠の愛を結婚制度の中ではぐくむという無理ゲーをこなそうとした結果、愛情不足を感じた女子はどうすれば幸せになれるのでしょうか?

 私は、その答えが不倫だと思っています。

☆次回はリアルな現代女子の不倫事情をお届けします。

Text/トイアンナ

ライタープロフィール

トイアンナ
外資系OL。恋愛をザクザク分析するフェミニストのアラサーです。

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