“恋愛先進国”たちは結婚もライトになった

 実はアメリカ、イギリスに共通するのは「高い離婚率」。イギリスやアメリカではなんと2~3人に1人が離婚します。
つまり「私、もう愛されてないんだわ!離婚する!」と思い切る人も多いわけです。その他の国を見るとフランスの離婚率は高くありませんが、”結婚せず付き合う法的制度”があり、利用する人が増えています。

 つまり、“恋愛先進国”では結婚制度も重要度が下がり、不倫なんてする前に離婚できてしまったり、そもそも結婚すらしないわけです。
「へー、親が離婚してるの?私の親もだよ!ウケる!」と、特別視すらされないかもしれません。

 ところが、日本ではいまだに「結婚して当たり前」という風潮が残っています。”恋愛先進国”になったはずなのに、結婚制度はそのまま残っているのです。その結果、何が起きたでしょうか。

愛する人に愛されないと皆から嫌われる国、日本

日本では、世間から愛されるために結婚しなくてはいけません。そしてさらに、恋愛結婚をしなくてはいけません。
この2つを合わせると「愛されて結婚しなければ、世間と夫のどちらからも嫌われて、幸せになれない」というムチャな制度ができます。昔は幸せの条件が「世間から愛される」だけでよかったのに「世間と夫の”両方”に愛される」ことが必要になってしまったのです。

 世間体寄りに条件重視で結婚すれば、愛情は薄れます。愛情不足だと、幸せを感じにくくなります。
でも離婚は、世間から愛されたいなら選べない。永遠の愛を結婚制度の中ではぐくむという無理ゲーをこなそうとした結果、愛情不足を感じた女子はどうすれば幸せになれるのでしょうか?

 私は、その答えが不倫だと思っています。

Text/トイアンナ