愛ゆえに、私たち女子はあなたの不倫を止めない/外資系OLの恋愛沼(8)

不倫女子は女子会では「愛され」女子

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前回のコラムで不倫女子は「特別なことをしなくても、一緒にいられるだけで男性からの愛情を感じるいい子」だと書きましたが、それは恋愛関係だけにはとどまりません。女子会でも不倫女子は「謙虚ですごくいい子」のポジションにおさまります。

「不倫女子は、普通の恋愛・結婚をする女子をひがむ」という偏見がこの世にはあります。が、実際の不倫女子は他人の幸せを「よかったね!」と喜んであげられる一方、自分は「○○ちゃんと友達でいられるだけで幸せだよ」と、これまた友人に対しても愛情たっぷりのいい子なことが多いのです。おばちゃん、これ書いてるだけで健気さに泣きそう。

ですから不倫女子は「不倫の話題は女子会のスパイス」として、さらに「本人は謙虚でいい子」だからと仲間内の女子から愛されます。

不倫女子の「語られない愛情」

そんな不倫女子にあえて「いつもは言わないノロケを言ってよ」とお願いしてみると「私のことなんていいよ」と言いながらも溢れる愛情をつづってくれました。

「朝起きて横に彼がいてくれることがどれだけ幸せか、不倫をして初めてわかった」
「いつも家でしか会えないから、浴衣を着たり、パジャマパーティで彼が楽しめるようにしてる」
「彼が帰るときはすごくさみしいけど、絶対笑顔でお見送りするって決めて……」もうだめ。書いているだけで私の視界が涙で曇ってきた。いい子すぎるよう……。

私のようなわがままな恋愛をする女子は「なんで私と付き合ってることをSNSで隠すの?タグ付けしてよ」「次のデートの行先は全部セッティングして」と、どんどん彼に要求します。それに比べてなんですか不倫女子は。私、不倫女子みたいないい子、成人男性向けゲームの二次元でしか見たことない。

本来なら誠実な男子と巡り合って幸せになるべき女子が、その「愛されてる」と感じやすい性質で不倫でも耐えてしまい、結果として不幸になりやすい。こんな悲劇的な原因と結果、私も求めてなかった……。