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  • 2016.04.05

信じすぎ、愛しすぎは駄目!ニュートラルな自分でいること

40歳を超えて、人生の捉え方が若いころとは異なっていることに気づいたニクヨさん。中途半端やはっきりしないことに悪いイメージを持っていたけれど、今では偏っていないこと、変化できることは良いことに。若いときに使ったかもしれない「信じる」という聞こえのよい言葉の裏側を見てみるのも大切です。

流れる

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©laika astral

 若い頃は一つの道を究めるとか、突き詰めるとか、立場をハッキリするとか、振り切るとか、矛盾を孕まない潔さの方が格好良いと考えていました。
でも、40歳を超えてみると、それだと状況が変わった時に対応できないということに気付きました。

 そう、この世に常に正しい道も、常に正しい考えもないのです。
いつだって、状況も倫理も常識も変わり、正解だって変わり続けたり、幾つもあったり、そもそも無かったりするのです。

 それが人生なのです。
 

変わることを恐れない

 状況を切り抜けるには、あらゆる思想、考え、不幸、悪でさえ残しておくことが必要です。
多様性というのは人権擁護のお題目ではありません。生物が生き残るのに本当に必要だから大切なのです。

 一つの思考や一人の人間を信じ過ぎるのはお勧めできません。それが無くなったら終わりですから。
信じるというと聞こえは良いですが、それは思考停止です。
あなた自身だって、毎日違うんです。毎日変わっていってるんです。体調や天気で気分や考え方も変わるでしょう?

 同じように周囲も変わる。
地球だって回り続けていて、止まることはない。
季節は巡り続けるし、気流は流れ続ける。
海も満ち引きがあり、潮流も変化し続ける。

 変わり続けるのがこの世の定めなのです。
だから、変わっていくこと、流れ続けていくことに抗ってはいけないし、変化した自分の心の声を聞いて、現状がおかしいと思ったら、突っ込んだり、方向修正できるようにしなければなりません。

変わることを禁じる考えや人は疑った方が良い

 そんな時に修正を許さない人や思考があなたを縛っているのなら、その人や考えに疑問を持ってください。そして、それでも思考や人が変わることを許されずに居心地が悪いと感じるならば、そっと離れてみましょう。

 戦う必要はありません。
戦ってあなたが勝ったとしても何も良いことはありません。敵を増やすだけです。


 戦わなければ、いつか状況が変わった時に味方にもできるのです。
と言いながら、何故私がこんなことを言うのかというと、私は散々戦ってきて、敵もたくさん作ってきてしまったからです。
自分が正しいと思って論破もしてきましたし、私自身も偏った考え方を持っていて、それに縛られて行き詰まったからです。

 でもこんなことを言っても、若い方は中途半端だとか、日和見だとか、人を信じられない憐れな寂しい人間だって思うかもしれませんね。

 私自身は今のニュートラルな状態の方が心地良いですし、偏っていた考えの時より多くのことを吸収できて、多くの仕事をこなせるようになりました。
収入も増えて、周囲にも期待し過ぎないから、優しくなれて楽しいです。
こんな風に書くと、通販の幸運のブレスレットの購入者の声みたいになって、却って胡散臭いですが。ふふふ。

愛し過ぎなくて良かった

 信じる、期待するって美しい言葉ですが、裏側を良く見ると、信じた考え、期待した相手に見返りを求める人間の哀しい性が見えます。

 だから私のコラムも生温く見てくださいね。

信じ過ぎては駄目。
愛し過ぎては駄目。


 でも何かの時にふとこんな考え方もあったなと、思い出してくれたら幸いです。


Text/肉乃小路ニクヨ

ライタープロフィール

肉乃小路ニクヨ
東京の片隅でひっそり生き続けるちょっぴりしょっぱくてサワーなニューレディー。オーバー40歳、崖っぷち女装

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