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  • 2015.12.05

結婚したセフレと別れたセフレの決定的な違いは?私たちが夫婦になった話

「セフレ」から本命に昇格する可能性はあるのか?実際、婚約破棄後に元セフレだった方と夫婦になった大泉さんの実体験を踏まえた昇格論は、その可能性と及ぼすデメリットにまで言及しています。

結婚したセフレと別れたセフレの差

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 AMの特集《セフレと恋愛はできるのか》のBetsyさんの座談会を読んで思い出したんですが、実はわたしと配偶者との関係は、最初はセフレでした。

 というのも、当時、わたしには結婚寸前の同棲中の彼氏がいて、しかし、その彼氏とはセックスレス。マリッジブルーも手伝って、複数のセフレがいるという酷い状態でした。また、現夫サイドにも、なんだかんだ女性関係はあった様子……推測なのは、セフレゆえに相手の詳しい下半身事情を詮索しなかったから。
一方、わたしには同棲中の彼氏がいることは知らせてあったので、互いに『セフレ』という暗黙の了解があったのは間違いありません。

 ところが。逢瀬を重ねていく中で、「セフレなのに、この人のほうが優しくてわたしを大切にしてくれてるように思えるんだけど……」と感じるようになり、その結果、優しくも大切にもしてくれない同棲相手に、不満を抱くようになりました。
それでも、長い間付き合った相手なのだから、なんとか関係を修正したいという思いもあり、「好きな人ができた。けれど、その人に乗り換えるのではなく、できるならば貴方との関係をもう一度構築し直したいと思っている。だから、お互いに向き合おう」と提案したものの、やはりそんな調子よく物事は進まず、悩みに悩んだ末、結婚式も済ませ、あとは入籍するばかりとなっていた同棲相手との別れを決意することとなりました。

 その時に考えたのは、セフレである現夫にプレッシャーを与えることにならないかということです。だって、セフレが婚約破棄すると聞いたら、フツーは多大なるプレッシャーを感じますよね。
その時点で、セフレ(である今の夫)のことを「いいなぁ」とは思っていたのですが、「彼氏と別れるんだから、わたしと付き合ってよ!」と詰め寄るのはわたしの美意識に反している……まぁ、セフレという存在がいる時点で美意識もへったくれもあったものではないのですが(苦笑)。「もともと、セフレから始まってるし、付き合うとかはないだろうなぁ」という気持ちがありました。

 こうして、「彼氏に愛想が尽きたので別れますが、気にしないください。貴方とは関係のないことなんで」とセフレである現夫に断った上で、彼氏と別れ、恥をしのび頭を下げ実家へとリターン。その後、セフレとして肉体関係を続けていった中で、気が付けば、なんとなく「互いに恋人がいないのだから、ちゃんと付き合うか」という雰囲気になり、そして結婚までしてしまいました……。


一緒に楽しく過ごすこと


 Betsyさんの言葉をお借りするならば、相手方が「穴(棒)」よりも「人」に近しい感情を持ってくれていたために、セフレから恋人同士へと昇格する結果となったことは、おそらく間違いありません。

 しかし、それはその他大勢のセフレも同じであったはずなわけで(女性側が「セックスはしてもいいけど、付き合いたくはなかった」という可能性もありますが)、では彼女に成り上がることの出来たポイントはなんだったのか……他のセフレとわたしとの違いは、さして思い当たらないのですが、意識していたのは、一緒にいる時は楽しく過ごすことだけ考えることでしょうか。
そして、「同棲相手と別れたばかりだから、付き合うだとか付き合わないだとかは、まだ考えるよのはよそう」と思っていたことがプラスに作用して、「好きでセックスまでしているのに、付き合って貰えない」とネガティブにならずに済んだのが良かったような気がします。

 しかし、セフレから関係が始まったことは、夫婦関係に多少の影響を及ぼしている部分もあると思います。 ひとつには「互いに下半身にだらしのないことを知っている」ということ。セフレを作れるようなメンタリティーの持ち主であることを知りながら信頼関係を築いていかなくてはならないのですから、心のタフさを求められます。
また、馴れ初めを人に話した時に、呆れられるのも自業自得といえどもつらい……けれども、セフレから結婚に至る場合もあるよ、という話でした。

…次回は《救済は好きな人の「一番」だけ!セフレが同じ土俵でたたかう地獄》をお届けします。

Text/大泉りか

ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。

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