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  • 2013.09.05

いつまでも「モテテク」の罠から抜け出せない「残念な女の子」たちへ

ファーレンハイト(桐谷ヨウ)さんの新連載がAMにてスタート。第一回は既存のモテテクや恋愛の小技に足をひっぱられ、本当のモテから遠ざかる女子たちについて。恋愛の基礎すべてはコミュニケーションにあります。作りこんだキャラ設定を使って色目を使う女の子、あなたはかわいいって思えますか?

はじめに

ファーレンハイトさん 恋愛 モテテク AM アム
by MonsterVinVin

 男性目線での恋愛コラムをスタートするにあたって最初に思うこと。
それは女と男は"ありのままでは分かり合えない"ということです。

 ありのままの自分が愛されて、ありのままの彼を愛するのが理想でしょう。
けど、現実はそうじゃない。
だから女と男の断絶は存在してしまうし、これだけ情報が溢れていてもずっと恋愛の悩みは尽きないんだと思う。

 俺はお互いに分かり合えないことを前提に、"それでも分かり合おうとする"努力をお互いに続けること―出会いの瞬間も、付き合ったあとの関係内でも―それが幸せな恋愛を達成するためにいちばん大事なことだと考えています。

 そのために女の人の目線では気づきにくい、正直な男目線で、ときには身もフタもない意見を伝えていきたいと思います。

世間にはびこるゴミクズのようなモテテクは捨ててしまえ!

 女性誌とかに載ってるモテテクってありますよね。えっと、こんなイメージなんですけど。

男性は気持ちを盛り上げてくれる聞き上手にホレる。
「さすがー!」「知らなかったぁー!」「すごぉーい!(はぁと)」「センスあるねー!」「そぉなんだぁ〜!」

飲み会で気の利く女子はステキ。
「すいませーん!小皿お願いできますかー?」「グラス空いてるょ?」「ササッ(サラダのトングを素早くとる)」

男は手に入りそうなのに逃げていきそうな小悪魔にハマる。
「○○くんにデートに誘われちゃって困ってるんだあ~」「もぉ帰っちゃうの?」「まだチュウはダーメ!」

 はっきり言ってこんなもん男から言わせるとゴミクズです。
個々のテクニックとしてはすごく大事なことを言っているし、正論だと思うんです。
そりゃちゃんと話を聞ける人、気の利く人は心地がいいし、恋愛において振り回されるトキメキってたしかに存在します。

 でもね、女の人も男性誌に載ってるモテテクを見て失笑したことあると思うんですよ。
こういうのって「良いな」と思っている人がやるからキュンとするのであって、元々興味ない人にやられても何とも思わないじゃないですか?
「う…うん…(キンモーッ☆」みたいな。

 え、それでもムダじゃないと思いますか?
よろしい、では少しシチュエーションを交えて説明してみましょう。

コミュニケーションはすべて文脈で変わる

 たとえばボディータッチが多い女の子。やたら腕をたたいてきたり、指をさわったり。
そもそも距離が近かったり。男もたしかに悪い気しないですねー。
女慣れしていない人は自分に気があるかもと鼻の下を伸ばさないように頑張るかもしれない!

 でもモテる人だったら判断に困るんでしょうね。
自分に脈があるのか、誰にでもそうなのか?ちょっとわからない。
いや、むしろ自分が興味ない子だったらやめてくれよと思うかもしれない。

 LINEがなかなか既読にならない。
「返事はすぐにしちゃダメよ」から来てるのでしょうか。
どっちでもいいような娘がスムーズにやり取りできなかったらメールを打つのが億劫になりますね。
たとえ狙ってる娘だとしても脈がないとか、時間を割く気がないのではと勘ぐるでしょう。
別に返信自体が遅くなってもいいと思うけど、意図的に遅らせてる「間」って何となくわかるじゃないですか。
こんなのにヤキモキしてるのは下手に出てる男だけですよ。

 わがままで振り回そうとするのも、他にも自分に気がある男がいることを匂わせて高値を演出するのも全部そうです。
こんなものでコントロールできるのは女慣れしてないような人、自分に最初から気がある人に有効なだけなんです。

こういったモテテクでザコみたいな男を釣って嬉しいですか。
そんなことをしたいわけじゃないですよね、きっと。

 小手先のテクニックが見抜かれることが問題じゃない。
恋愛なんて、成立するまでは茶番に興じることもお互いの楽しみなんだから。
問題は「私と彼の文脈」に思いを馳せていないことです。
彼は自分にどれくらい食いついているだろう?
自分は彼の生活の優先順位でどれくらいの位置なんだろう?
そもそも彼は女性慣れしてるのか、していないのか?それぞれの状況、文脈によって"テク"がもたらす結果は変わってきます。

 そんなことも想像しないで浅はかなテクで何とかなると思ってるならオメデタイにも程がある。
生まれつきめっちゃ可愛くて、ぷるっぷるした巨乳の女の子には勝てない!という事実を思い知るだけでしょう。

あなたがまだ見つけられていない、幸せな恋愛の鍵

 さて、俺が言いたいことはひとつです。こざかしいテクニックは決定的にある視点が欠けています。
恋愛関係は<女と男の瞬間的で連続的なかかわり合いである>ということです。
ある仕草が、どのタイミングでもどの相手にも絶対的に男に刺さるという事実はありえない。

 こんなテクニックを使うのはなぜでしょうか?
答えはきっと「よりよい彼氏をつかまえたいから」「幸せになりたいから」という思いでしょう。
瞬間的に惹かれ合って、仲が近づいたあとも「良いな」がドンドン積み重なっていく。
でも、その拠り所としてテクニックに依存することがゴミクズなんです。

 それよりも大事なことは"自分にとってのよりよい彼氏""自分にとっての幸せ"をきちんと見つめなおすことだと思う。
キャッチーな情報やまわりの価値観に左右されないでこれを定めるのはけっこう難しい。
それこそアラサー世代の女の人たちは振り回されてることがすごく多いように見える。

 自分がどんな人が好きなのか―年収とか年齢とか自分を甘やかしてくれるとかじゃなく―
今までの恋愛のなかで深い幸せを感じることが出来た相手、その人はどんなものを自分に提供してくれただろう?


 それこそがあなたが大事にすべき、他人に振り回されるべきでない、価値観であり判断基準だと思う。
それを頭の片隅におくことで拓けてくる世界が絶対にある。

 自分のなかでそれがハッキリするまで突き詰めていく。
そんな人と出会った瞬間に相手が好感を持ってくれること、何度会っても楽しいと思ってもらえる関係を目指すこと。
そういったものをガイドラインにすることが理想の恋愛関係のスタート地点になるんじゃないでしょうか。

 それが出来てる女の子が「女子力の高い人」だと思う。
それが出来なければ、同じような相手と同じような恋愛をこれからもしていくのでしょう。
でも、これを読んでいる方はきっと、20代前半までの恋に恋するおにゃのこを一旦卒業して、きっちりした恋愛が悲しいかな終わってしまったというような経験もあるでしょう。
そんなあなたならきっと出来ると思います。

 ただ、まぁラムちゃんが実際にいたら男はみんな好きになると思います。
なんかごめんなさい。

Text/ファーレンハイト

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ライタープロフィール

桐谷ヨウ
脱力系ヤリチン、週末コラムニスト。恋愛コラムで一躍人気ブロガーに。

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