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  • 2013.07.08

辛酸なめ子対談:ビッチと聖女の両面を持つ女子校出身者たち

 女子校出身者と共学出身者では、それぞれの恋愛観に強い違いがあると感じたことはありませんか?
 女子校のあるあるを集めた『女子校ルール』(中経出版)発売を記念して、女子校出身である漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さんと、女子校ルール研究会会長の朝井麻由美さんに、女子校ならではの恋愛観についてお話をうかがいました。

全部自分たちでやってきた女子校出身者
同世代男子には甘えられない

女子校ルール 辛酸なめ子 朝井麻由美

―女子校出身だからこそしてしまう、恋愛中の甘え・依存の傾向はありますか?

辛酸なめ子さん(以下敬称略):
彼氏と別れた理由としてよく聞くのが「バカだったから」とかなのですが、女子校出身者は甘えるというよりは、どうしても自分が優位に立ちたいという気持ちがあるのかもしれませんね。
逆に相手に甘えられるぐらいがいい、と思っているんですかね。

朝井麻由美さん(以下敬称略)女子校出身者は、文化祭や体育祭の準備など、大変なことはすべて自分たちでこなしてきているんですよね。
それゆえに、女子は賢い生き物、という意識が芽生えて、同世代の男性が幼稚に見えて、そもそも同世代の男友達すらできないって人もいるみたいですね。

辛酸:そうですね、私も卒業した18歳くらいの頃は、特になんの根拠も無いのに、「男は30から…」とかそういうことをつぶやいていましたね…。
同じ大学の男性とはあんまりしゃべらなかったりしましたね。
自分の中の固定概念で、若い男性は女の外見でしかみてないし、性欲の塊だという偏見があって、逆に最初から距離をおいてしまっていたんですよ。

女子校で行われるちょっと変わった性教育

朝井:男性に対するそういった偏見が発達する理由に、教育で何か影響しているものはありますか?

辛酸:そうですね、性教育の一環として、女性が鏡台の前で赤い口紅をぬっているのを窓から男が見ていて、外にでたらその人がついてきて、人気がないところでレイプされるって内容のビデオを見させられたという…。
そういうのがやっぱりみんな刷り込まれていて、男性は怖い、と思っちゃうのかもしれないですね。

朝井:それ、共学の性教育ではまず見せませんよね(笑)。

辛酸:それで逆に自意識過剰になってしまうんですよね。

仲がよすぎるのかレズカップルなのか
わからないのが女子校

女子校ルール 辛酸なめ子 朝井麻由美

―女子校の人ってもしかして女同士で依存し合ったりしますか?

辛酸:たぶんそうですね、仲が良すぎて依存みたいなのがたまにあります。
2人で仲が良いところにもう1人がくると関係が微妙になる。
それで教室で泣いてる子がいるとか。

朝井:嫉妬しちゃうんですね。
それで、その延長上で女子同士の恋愛になったりしますよね。
女子校に関する取材をする中で、レズ話は切っても切り離せない話だったのですが、公認のレズカップル以外にも、ただ仲が良すぎるのかどっちなのか分からないパターンが多くて、本人たちも友達としての依存からきているのかどうか、区別があまりついてないみたいでした。

辛酸:私の通っていた学校では、ショートヘアのボーイッシュ系の子と、女っぽい子が一緒にいたら、明らかにそういう感じなのかなって雰囲気は漂わせていたのですが、両方とも女っぽい場合だと見分けがつかない。

―女同士の依存はやばそうですね。

辛酸:性格的なもので、感情的になりすぎちゃうとかはあるかもしれませんね。
男性が陽で、女性が陰だとすると、陰と陰だと感情的になりすぎて重くなってしまいがちんでしょうね。

朝井:重いと言えば、私が聞いた女子校でのレズカップルの話で印象に残っているのは、片方が頼って、片方が面倒をみて、という共依存的な形になって、最終的に2人ともボロボロになって別れたという話。
男女のカップルにもある話と言えばある話ですが、それ以上にしめっぽい印象を受けました。
こういった、精神的なベタベタ以外にも、女子校は肉体的なスキンシップも多いんですよね?

辛酸:そうですね、胸を触り合うとか。

女子校出身者はビッチと聖女の両面を持つ

メイン2
書名:女子校ルール
著者 :女子校ルール研究会(著)・atchi(漫画)
定価:1,050 円(税込)
出版社:中経出版

―女子校の人は成長したあと、恋愛では依存しやすくなるのでしょうか?

辛酸:精神的にはあまり依存しないけど、刷り込みみたいに最初に好きになった人とずっとズルズル付き合うとかはあるかもしれません。
今まで恋愛してこなかった分、相手にというより、恋愛に依存ですね。
恋に恋するみたいに好きになっちゃうので。
妄想含めて恋愛中毒という。妄想にも依存しているような…。

朝井:よくも悪くも突き詰めすぎる感じなんですね。

辛酸:すぐ好きになる反面、会った瞬間で恋愛対象かそうじゃないか分けちゃう人も多いですね。
全然ないか、アリか。友達枠というよりも、恋愛対象かそうじゃないか。

朝井:女子校出身の人にとって、「男友達」というカテゴリーはそもそも頭にないんですね。

辛酸:性欲や恋愛欲抜きの男性の友人が中高生時代からいなかったから、相手も自分に対して性的な魅力を感じているはずみたいな妄想が膨らんでいっちゃうのかもしれません。
自分からいっちゃうとか、絶対向こうはこっちに気があると妄想して、それが相手に伝わっちゃうとか。
ビッチと聖女の両面があるのかもしれないですね。

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