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  • 2013.06.28

辛酸なめ子対談:女子校出身は露出が激しい!?

 女子校出身者と共学出身者では、それぞれの恋愛観に強い違いがあると感じたことはありませんか?
 女子校のあるあるを集めた『女子校ルール』(中経出版)発売を記念して、女子校出身である漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さんと、女子校ルール研究会会長の朝井麻由美さんに、女子校ならではの恋愛観についてお話をうかがいました。

女子校出身者の外見に関して

辛酸なめ子 朝井麻由美 女子校

―友人が話していたのですが、共学は週5で自分がブスであることを確認作業しているようなものだと。
ずーっと男性と一緒にいるんで、可愛い子と自分の差を毎日毎日3年間確認して…。

朝井麻由美さん(以下敬称略):
あります、あります。そうなんですよね。

辛酸なめ子さん(以下敬称略):女子校だと、そんなにかわいくない先輩でも、後輩にファンがいっぱいいたりするので。

外見での差別意識みたいな劣等感はそこまでないんですよね。

朝井:そうだと思います。外見での劣等感は共学の方が育つと思います。

―女子校はあまりブスとかの概念はないんですか?

辛酸:ブスよりも面白いとか、おしゃれだったら、ブスでも全然人気になれて。
あとは強いて言うなら、脚が細いとか、スタイルがいい子が羨ましがられます。

誰々ちゃんと私、どっちが脚細いと思う?とか聞かれたりとか…。

朝井:いわゆる「観点が女子」ってことですよね。

辛酸:そう考えると、ブスの劣等感や意識がない分、社会に出てから男性に対して「友達の○○ちゃんって子がすごいカワイイんだけど」って連れてきても、大したことがないということになりがちかもしれない。
女同士での「かわいい」なので。

―男目線が一切入っていないんですね。

辛酸:そうですね。

朝井:あと、女子校出身の人は根底に「女子は味方」という意識がある気がしていて。
同性に対して厳しくないんです。
共学で下手に心の中に卑屈の花が咲いちゃった人は、同性に対してめちゃくちゃ厳しい。

辛酸:美人が嫌いとか、整形を調べたりとかですかね。

朝井:すごく卑屈だと自覚しているのですが、美人に対して全力で応援するという気持ちに正直なれなくて。
美人を見るのは好きなんですけど、じゃあ全力で手放しで「大好き!」と言えるか?と言ったら…少ーし嫉妬の気持ちがあるなぁと。
ただただお顔が美しいだけで少しもおもしろいことを言わないスイーツ()みたいな人には特に厳しいですね…。
もうただの嫉妬ですよ、嫉妬(笑)。

女子校出身の人は恋愛の価値観の幅が広い?

辛酸なめ子 朝井麻由美 女子校

―ちょっと遊び人タイプの男性について女性が相談すると、共学の人は「やめときなよ」となるんですけど、女子校出身だと「楽しそうじゃん、それも一つのスタイル」と開き直っている気がします。

朝井:恋愛の価値観の幅が広いですよね。
友達がモテるイケメンと付き合っていることに女子校出身の人は嫉妬しないんですよ。
共学の人はめちゃめちゃ止めるんですけど。「止めなよ、遊ばれてるだけだよ」って。

辛酸:そうですよね!
相手がまともな人なのに、共学の人に「えー」みたいなこと言われたことあります。

朝井:すぐ批判しちゃう、私(笑)。

辛酸:上手くいってほしくないって気持ちがあったんですかね。

朝井:理由は二つあって。
一つは、中高時代に、“一般的な恋愛の常識”が刷り込まれてしまうんですよ。
常識の観点から見るとそれは良くないよって言ってしまうんです。
本人が相手はまともだ、と思っていても、実際ギャンブル癖があったり、始まりが不倫からだったりすることも少なくなくて。
もう一つは、確かにおっしゃる通り、普通にこいつモテててムカつくという気持ちが少しだけあると思います(笑)。
上手くいかなきゃいい、までは思わないけど、羨ましいという気持ちが歪んだ形で出てしまう…。

―共学だと同じクラスの中から男を取っていく感じなので、幸せな人を見ると自分の彼氏候補が減っていっている感覚がするのかもしれませんね。
女子校の人は他の所に狩りに行く感じですよね。

朝井:取材していると、校風によってはごく少数、浮いてる女子校がありました。
女子校はガサツな人が多いと出身者は口を揃えて言うんですが、そこの名門女子校だけはみんなきちんとした「女子」。
実際に出身者の女性に取材したときも、「うちの学校は女子力高かったですよ!」と言っていました。
学年の多くが他校の男子と恋愛をエンジョイしていて、“モテ女子校”なんです。
でも校内ではほかの女子校と同じく女子同士味方。

それはなぜかというと、同学年ではこのグループはどこそこの男子校、あのグループはあそこの男子校って狩り場が分けられているからなんですよ。

一同:すごい(笑)。

朝井:うちらのテリトリーには入らないでねって暗黙の了解があるから、同学年の仲がいいのだそうです。
みんなでメイクの情報を交換して磨き合っていて、理想的な環境で。
みんなかわいくなっていき、制服もかわいいからナンパされるのも当たり前らしく、在学中にどんどん女としての自信をつけていっているように感じました。

辛酸:狩り場を変えたくなったときは、別のグループに移籍するしかないんですかね。

―辛酸さんの学校はどうでしたか?

辛酸:全然そういうのはなかったですね。

朝井:校風によるんでしょうね。学校内で他の所に狩りに行く人への嫉妬心とかありましたか?

辛酸:特に誰が何をやっているのか分からなかったんですよね。
でも、そういう盛んな子も合コンに呼んでくれたりして。その合コンでも、男子が嫌だと途中で帰っちゃったりしてました。
女子同士の結びつきのほうが強いから、男子が入ってこれない会話をずっとしてしまったりとか。

朝井:共学の場合、自分がいい思いをしたい合コンだと、自分よりかわいい子は連れていってはならないっていう暗黙の了解があった気がしますが、女子校だったら、自分が仲良かったら普通に自分よりかわいい子を呼ぶんですよね?

辛酸:そうですね。
逆に言うと、基準がゆるいからかわいくない子も連れて行くので、相手の態度が悪くなって。それで、あの男子感じ悪いってみんなで怒るみたいな(笑)。
全然外見に意識がないので、相手に急に冷たい態度をとられて、そこで初めて自分たちがイケてないって知るとかですかね。

朝井:その、男子から見てかわいいのかどうか、の物差しがないから、かわいい子もかわいくない子もごちゃ混ぜで呼んじゃうんですね。

辛酸:そうですね。
かわいくない子でもなんとなくオシャレだしいいかなって。

―今聞いていると、女子校の人のほうがピュアに育ちそうですよね。

朝井:女子が味方になるのがいいですよね。羨ましい。

―共学だとあまり女子が味方って概念はないですよね。
共学の人って女同士で甘えるのが下手なんですけど、女子校の人って女同士で甘えたりするのが上手いんですかね。

辛酸:そうですね。前に聞いたのが年上の女性に対して凄くウケがいいとか聞きましたね。
おばさん転がしではないけど、仕事をしていく上で年上の人に気に入られるらしいです。
たぶん最初の警戒心や敵対心がなく、相手の心の中にすっと入っていくんでしょうね。


 そして、男性に対しても媚びや全体的に色気がないというか。
それで、年上の女性も安心するんだと思いますね。
フェロモンの少なさでしょうか。
普通に仕事が出来る子なんだなって思ってくれる。

女子校の露出観

メイン2
書名:女子校ルール
著者 :女子校ルール研究会(著)・atchi(漫画)
定価:1,050 円(税込)
出版社:中経出版

―女子校卒の方は割と露出をすることに臆さないイメージがありますが、これは色気を意識してのことなのでしょうか?

辛酸:羞恥心がないというか、ブラが透けたままで全然平気だったりとか(笑)。
すね毛や無駄毛を剃ってなかったり。
私服だったんで、タンクトップで来る子とかもいましたね。
どちらかというと、フェロモンが全然ない子が小学生みたいな感じでタンクトップ着てるんですよね。

朝井:なるほど。じゃああれはフェロモンを特に意識していない無垢な気持ちでやっているんですね。

辛酸:YOUさんとかそうですよね。いつも腕を出してたり。女子校出身で。

朝井:逆に、共学卒で露出している人はたいてい何らかの計算が入っているはず。
モテ女子はそういうのが上手くて、上手な塩梅で露出して自己プロデュースしています。出し過ぎず、出さな過ぎず。

辛酸:そういえば私は中高のときすごくミニスカート履いてて、埼京線だったので痴漢にあったりしていました。

朝井:それも自覚がなかったからでしょうか?

辛酸:そうですね。
目の前にあった服をとりあえず着たらたまたま短かったとか……女としての意識が未熟で何も考えずにノーブラとかで、性犯罪を招いてしまったのでしょう。
「触んじゃねえよ!」と痴漢をどうかつして蹴飛ばしたりしてましたね。
それでまた男性への苦手意識が高まるんです。

男子に触れない女子校

―女子校の人は男性に甘えづらいという傾向があると思うのですが?

辛酸:とりあえず、男性に助けを求めるというのがあんまりないですよね。
前に女子校出身の方々とお話をしていて、ボディータッチが出来ないという話になりました。
その場にいた別の共学出身の女性が付き合ってない男性とも今まで100人ぐらい手をつないだことがあるって言っていて。
みんなで絶対それはない!って言っていたんですけど。
付き合っていない限り軽いスキンシップも絶対ないんですよ。


―硬派ですね。

辛酸:はい。そのガードの固さが滲み出て、男性が近づきにくくなって、甘えにくいという方向になっていくのかなと思いますね。
ガードの固さの理由としては、やっぱり思春期に隔離されて、親からも厳しく言われたりするからだとは思うんですけど。

朝井:根本にあるのが、男をオスとして見ているってことのような気がします。

辛酸:そうかもしれません。
それで意識しすぎちゃって手をつないだら性行為までしなきゃいけないって思っているかもしれないですね(笑)。
その先までいってしまうんだろうなって。

朝井:共学出身だと、そんなに触るということに意識しているかっていったら、そんなことはないかも。

辛酸:例えば、仕事関係の男性が私の携帯の画面とかを触っているだけでやめてほしいって思いますよ。
自分の身体の一部みたいになっているので。


―なるほど(笑)。

辛酸:それが、自分のタイプのイケメンだったらガードが急にゆるくなるのかもしれないですけど。
アリかナシかで相手の扱いが違ってしまうのが女子校だと思いますね。
キモイかキモくないかで判断してしまう。
女子校出身者はどんなことにおいても、グレーがないのかもしれませんね。

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