自分の本性を見せたら嫌われる? 
「耐久テスト」をしてしまう心理

また別の観点でみると、恋愛依存症の人は自分に自信を持てないという女性が多いです。
そんな女性がよく思うことは、“自分の本性を見せたら嫌われるに決まっている”ということです。

本性って? と思ってしまいますが、自分の上に何か着ぐるみのようなものを いつも着ているように思っている女性はとても多いようです。
本性がバレたら嫌われるという不安とそれでも乗り越えていけるような愛が欲しい という気持ちが錯綜して、本当はずっと一緒にいたいのに、気持ちと反比例するように 恋愛をめちゃくちゃにしていく女性もたくさんいます。

恋愛をめちゃくちゃにしていく女性というのは、 自分の彼氏に対してある種の「耐久テスト」をしているようなものです。

これでも嫌わないよね?
ここまでやっても嫌わないよね?
じゃあ、ここまでやっても嫌わないよね?

「嫌われたくない」が一番大きい気持ちなはずなのに、やっている行動は嫌われるようなこと。
これが恋愛における『耐久テスト』です。

自分がこの耐久テストをやってしまっている時は無意識な人がほとんどだと思います。
客観的に考えてみれば、耐久テストはいつか耐久できなくなりますよね。
嫌われるようなことをし続けるわけですから、それを仕掛けられている彼氏の方はだんだん疲れてしまいます。
だんだん自分には無理かもしれないと思ってしまって当然だと思います。

仲直りの甘い時間のためにした
喧嘩でできる深い溝

この耐久テスト、もう1つやる意味があるのです。
耐久テストはだいたい喧嘩が伴います。
喧嘩している最中はお互いにエキサイティングしているし、お互いが向き合っている状態なので日常生活で連絡が無いよりは、自分の方を見てもらっているという感覚が起こります。

そして、喧嘩の後には『仲直り』があります。
この仲直りの瞬間に愛を感じると錯覚をおこしてしまいます。

エキサイティング → 自分を見てくれている → 仲直りの瞬間の愛
と、どんどん依存していき、自分から喧嘩を吹っ掛けるという「耐久テスト」が続いてしまうようになります。

残念ながら、このような恋愛依存状態ではいつか終わりが来てしまいます。
もし、自分が恋愛の中でこのようなことをしているようなら、一度立ち止まって考えてみてください。
その行動では、彼の心をつなぎ止めていられないですよ。

次回は、「回避依存症の人と恋愛依存症の人が恋愛をした場合」についてお話していきます。

Text/荻尚子