雨宮:(笑)。こんなに人気者になっても、まだ男は手に入らないのか!? って思うじゃないですか。
それで、面白くなっても、幸せに近づくわけじゃないのかな? っていうことを考えたんですよ。
そうしたら、この世の中の構造に気付いたので、それを図にしてみました。
“ブス界の食物連鎖の図”です。

少年アヤちゃん 雨宮まみ B&Bイベント ブス界の食物連鎖の図 by雨宮まみ

アヤ:ゴチャゴチャしすぎでしょ。全然図になってねえから!

雨宮:まず、“彼氏がいない・恋愛苦手の非コミュ系の暇なブス”の層があります。
男がいないって結構暇なんですよね。デートとかしないし、男に時間を取られないから。

アヤ:結構酷いこと言うね。けどこれは事実で、私もネットしかやることがありません。

雨宮:で、ブス界に現れたジャンヌ・ダルク、少年アヤちゃん。

アヤ:例えにそれを持って来た時点でいやなオチが確定したね。火あぶり…。

雨宮:でも、恋愛苦手の非コミュ系からは熱い支持ですよね。
私もだけど、寂しい深夜とかに、連絡する男はいなくてもツイッター上にはアヤちゃんがいる! みたいな感じで心の支えになってるんですよ。
アヤちゃんのツイートから養分を得てるんですよね。
そういう、SNSにしか居場所を求められない行き場のない民は、SNSでは充実してるんです。
タイムラインも厳選したおもしろツイートでにぎわってるし、なんならアヤちゃんからコメント返ってきて嬉しい! って喜んだりもできる。

アヤ:確かにいるけどなんで知ってんの?

雨宮:それで、恋愛苦手の非コミュ同士で「いつも面白いすねー!」みたいな感じでツイッターで交流して、友達とかもできちゃって、ここらへんは面白さですごく繋がれるの。

アヤ:なんで知ってんの?

雨宮:面白さを競い合って、「面白さ」に磨きをかけて切磋琢磨しているんですけど、結局そこをリアルが充実してる人たちが、珍味をつまむ感覚で「面白いよねーアヤちゃん!」って言い出すの。
ツイッターなんて一日のうち数十分しか見てないような人たちに、一日中ツイッターに貼り付いてる私たちの、いちばん面白いとこだけをサクッと持っていかれるんですよ。

アヤ:どうして分かるの?

雨宮:そして、アヤちゃんを通して、間接的に、ブスの悲鳴とか血の叫びがリア充女子たちに搾取されていく。
「面白いよねー!」という一言で。