江戸期にも大蛇=巨根がいた!巨根を安全に受け入れる方法を探る/春画―ル

巨根認定されるのは?

葛飾派《陰陽淫蕩の巻(いんようてごとのまき)》

江戸期にも「大蛇」というものは存在したようで、古典籍をいろいろ漁ってみるといくつか巨根についての史料が出てきます。とはいえ、人によってサイズの認識は異なるので、先端から根元までどのくらいの長さが巨根認定されるのか調べてみました。

元治元年(1864年)刊行の『男女狂訓 華のあり香』にベストなフォルム(上品)と巨根(難茎)が詳しく書かれています。

先(まづ)玉茎(へのこ)を論ずるに、雁先(かりさき)ばかり急に高きは上品にあらずして、根もとより次第に次第に末張(すえばり)なるがよし。
又 只大きいとばかりなるも難物(扱いにくいもの)にて、上品といふにあらず。
長さ四寸八分(※約12センチ)もって最上品とす。

世に六寸胴がえし(※約18センチ)、又 八寸胴がえし(※約24センチ!)など好ましく言えど、是又 難茎(※なんきょう、難物のマラ)にて、女に嫌われ、合開(※セックスの相手)も少なし。

つまり、ベストなマラは「根元に向かって太く、長さが約12センチ」!

「長さが約18~24センチのマラを好む女性はあまりいない」ということなのですが、巨根好きの知人もいるので、「24センチ!ウェルカム!」な方々ももちろん当時からいたと思います。

春画―ル所蔵

男根のフォルムは本当に好みですし、何より生まれもった身体ですし、好きなパートナーの身体は愛おしいです。『新撰古今枕大全』(明和期〈1765-1772年〉頃)には「男だけでなく女もチンコは大きいのが好きって言う人いるけど、大きいだけじゃセックスは楽しくないぞ!心を尽くせ!」(春画―ル意訳)などと書かれています。

1.腰に高さをつけて両足を絡める方法

「じゃあ、好きなオトコのチンコがたまたま大きかったときはどうすればいいのサ!」って話なのですが、数百年前の人々はどのように交わりを楽しんだのでしょうか。

ここでは2パターンの方法を古典籍より紹介致します。

葛飾派《陰陽淫蕩の巻(いんようてごとのまき)》

まず1つ目。《陰陽淫蕩の巻(いんようてごとのまき)》というハウツー本には「大まら 長まらを受ける傳(※でん、伝え)」という内容が記載されています。

1.やなぎのり(潤滑剤)をぼぼ(女性器)に塗り、ゆっくり亀頭を挿入
2.両足を上の挿絵のように絡ませ合い、女性は足を踏み伸ばす
3.踏み伸ばした足で男性の足の甲を図のように踏むような恰好になる
4.男性が深く男根を突こうとしたら、女性は図のように男性の腰を尻の方向に向かって押しながら両足を踏み伸ばす

この方法を実践すれば、女性器の奥を強く突かれることを防ぐことができるようです。その際に、腰の下に布団を敷いて尻が下に落ちるように高さをつけ、足を絡みつけたままにすることが大切なようです。注意事項として、女性は両足を曲げて上げないこと。この姿勢になると男根をぐっと突かれることがあるとのことです。

「奥まで突かないでね」と相手に事前に言えばいいのでは? とも感じたのですが、夢中になると、そんな約束も忘れてしまうのでしょう。この方法が有効的だったのかもしれません。