強引なイケメン王子に求愛と、濃厚愛撫にとろける…

 強引なイケメン王子の強引な求愛と、蕩けそうな濃厚愛撫。
まさに大人の女子のためのロマンチックラブストーリーを彩るのは、物語のそこかしこに散りばめられた乙女心をそそるロマンチックなキーワード。

 貴族の城の昼食会で出される美味しいボンボンショコラ、きつく締めあげたコルセットにフリルたっぷりのパニエ、金色のウエーブした腰まで覆うロングヘアーに孔雀の髪飾り、象牙の肌に赤い唇がなまめかしい美少年、白いグランドピアノ……いやー、胸が躍りますね。

 躍りますよ、毎晩ウーロン杯をたらふく飲んで、酒焼けした低い声でくだを巻いている、私だって、想像すればやっぱり心が踊ってしまう。
いくら目を背けようともそれは事実なのです!!!

 確かに、『女子』がブームになり「今まで大人げないと自制していたけれど、自分の中の女のコを出してもいい」という風潮に興奮した私たちは、少しはしゃぎすぎてしまったかもしれません。
しかし、だからといって、心の中にある、『女子』から無理やりに卒業することはない。否、卒業することなんてできない。
だって、胸が躍るのは事実なのですから。

 しかし一方で、「ババアがまだ女子女子言ってる」と言われるのも、それはそれで癪でもある。

 こうして世間に寄って引き裂かれてしまう、そんな女子心を癒すのに、まさにぴったりの一冊です……。

Text/大泉りか

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