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世界中が熱狂する“春画=エロティックアート”が映し出すもの/春画―ル

なぜ春画が好きなの?

春画

近年、性のアクティビストの方々がネットを通じて人々の生活を豊かにする選択肢の情報を発信したりと、性の悩みを解決するための門口を広げてくれる流れを感じる。

“三年ほど前、主に江戸期の春画の発信をはじめた当初は、まだこれらのような世間の流れを感じなかったのだが、2015年には国内で春画展がすでに開催され、世界中の様々な国でも日本の春画が展示されていた。各国で展示が行われつづけているということは、人々は好意的に日本の春画を鑑賞してくれているのだろう。

しかしながらその土地ごとに文化や慣習は異なるうえに、各国の反響を伺い知る場所はなかった。そのため日本で描かれてきた独特なコンテンツである春画を人々はどのような感情で鑑賞し、どのような感想を抱いているのかわからなかった。

そこでのため、世界中のわたしのインスタグラム のフォロワーに向けて、投稿やストーリーでこのように質問をしました。

春画

“Let me know why you like Japanese Shunga art !“
“ナゼ春画が好きか教えて!”

フォロワーの方々は様々な春画の好きな理由を語ってくれ、そこから人間が生きるうえで必要としているものが自然と見えてきたのだ。

キーワードは ”nature” ” comical” ” realistic” “emotion”

春画

今回は読みやすいように日本語に翻訳しましたが、わたしのインスタグラムのフォロワーは圧倒的に国外の方々が多いことと、そして今回届いた感想もほとんどが国外からであることを伝えておきます。

まず、私の元に届いたフォロワーの方々の春画を好きな理由をいくつか見てもらおう。

・愛について描かれていて人間の体の美しさを描いている

・美的で深くロマンティック(またはとってもfunny!)そしていつだって親密で愛し合っている

・時にとてもリアルであり、時にシュール!それに服装やヘアスタイルがすき!

・言葉を使わずともわたしたちは多くのことを相手に伝えられるし、多くのことを見ることができると教えてくれるから

・プリティでホットだから

・とても創造的でとても熱心なワーク、そして陽気で楽しいから。

・絵から人間の複雑な感情を感じるから

そしてこんな意見も

・日本の伝統的な絵であるから。性の抑圧がされた国がある一方で、日本ではどのように性が存在したかを示してくれるので春画が好き。

・多くの春画浮世絵はビクトリア朝時代(1837-1901)に作られたのに、その頃のthe Western worldでは厳しい性の抑圧があった。春画には性の抑圧がないから好き。また、1800年代の日本は性の仕事への必要性を受け入れ、性に自由があったように見受けられる(※)。だからこの時代に描かれた春画の絵が好きです(※おそらく遊郭や岡場所、花魁や女郎が、他の仕事と区別なく存在したことを言ってくれています)。

・わたしたちは性的なことへの関心が強いが、ここでは厳格で、性について抑圧されています。この矛盾は幸せなことではなく、複雑な状態です。

いくつかの意見をそのまま翻訳し抜粋したが、みなさんの意見を要約すると
「性の抑圧から解放されたい」
「自由に自分の感情を表現したい」
「性とコミカルな笑いが密接であることがわかる」
「時に予想外の春画のユーモアに笑わされたり、パートナーと抱き合い、セックスを楽しむそのシーンに癒しや情熱を感じている。」
ということだった。

今回わたしが世界中のフォロワーに質問した内容を、もう一度ここに書きます。

“Let me know why you like Japanese Shunga art “
“なぜあなたは春画を好きなの?”

しかし人々は、この質問を通じて、まるで自分が生きる上で望んでいるむことを答えてくれているように感じます。

世界中の人々は春画をインスタグラムで春画を見て、その絵にいいねを押すことで
「わたしはこの愛の形、このユーモアに賛同します」
と言ってくれてるのではないだろうか。そう感じるのです。

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