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【作ってみた】江戸時代のムラムラするお香は、本当にムラムラしちゃうのか?/春画―ル

春画

江戸から地続きのわたしたちの性を考える「令和奇聞」。今回は初の性にまつわる再現企画です。

その前におひとつ、おそらくはほぼ誰も見たことがない春画をひとつご紹介!

春画 春画-ル所蔵

「なんだこの春画はw」とじわじわきている方もいるのではないでしょうか。実にたのしそうな田植えですね。古くから日本は豊作を願い、稲の稔りを男女の交わりに見立てる風習がありました。

大好きでしかたがないパートナーとわたし。互いを尊重し合い、精神も身体も心地よく交わることは長寿の秘訣であり、人生の楽しみである。そんな考えから作物の豊作を連想し、願ってたんですね。ここで大切なのは「互いに幸せ」な肌の交わりであること。「挿入した」という事実がセックスの核ではない。

わたし自身はこの日本の古来の“和合”の考え方が好きであり、その考え方を反映した春画が大好きなのだが、性の指南書で偶然こんな内容を見つけた。

春画 渓斎英泉《閨中紀聞/枕文庫(けいちゅうきぶん/まくらぶんこ)》

嗅ぎて女の心を乱す薬!?なんだそれは!!
わたしの好奇心をガシッと掴んだ。

どうやらこの「嗅ぎて女の心を乱す薬」とは食べ物ではなく香りを楽しむもので、この指南書にはお香のレシピが書かれている。
作り方を訳すると、

お香の材料を細末して練蜜にてねり土器に入れ土中に埋め、七日ほどへて取り出し、香気抜けざる様に蓄え置き、女に対して何気なく炊くべし。女自然に上気する。そのとき抱くつくべし。霊薬なり。

とある。

みなさんもご存知の通り、現代もセックスにおいて香りはとてもに大切。嗅覚は脳と直結しており、リラックス効果のある香りはセックスにおいても効果を発揮します。脳がとろけることで全身の緊張から解放され思考がポジティブになり、副交感神経が優位になることで性器が潤ってくるのだ。江戸の人々は癒し効果のある香りが、夜の営みにも効果があることを自然と理解していたのだろう。

香りもの好きの私としては、この江戸時代に売られていたお香がどんな香りであるか試すしかない。しかもこのお香は、閨房(寝床)で使用する品を売る「四ツ目屋」で取り扱われていたようだ。

「四ツ目屋」とは今で言うと、おちんちんが大きくなる薬や大人のおもちゃなどを売っているアダルトショップである。わたしがもし江戸時代に生まれていたら四ツ目屋に足しげく通い新商品をチェックして試しただろうな。

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