誰にも学ぶことがないセルフプレジャー

春画 葛飾北斎《 陰陽淫蕩の巻(いんようてごとのまき) 》

そもそもなんですが、みなさんはセルフプレジャーをどうやって学びましたか?

セックスのパートナーは対コミュニケーションなので、その手引き書は現代も存在する。
しかし、セルフプレジャーはどうなんだろう。楽しめる動画や性具の紹介はあれど、「オナニーデビューの方必見! はじめてのオナニーのハウツー」などの記事や書籍を当方は見聞きしたことがない。
大抵の方は自然とはじめたセルフプレジャーで独自の道を進んでいるのではなかろうか。
足ピンとかうつ伏せとか。
この自己流セルフプレジャーのせいで、セックス中にオーガズムを得にくい身体になってしまい悩んでいる女性に会ったことがある。

葛飾北斎《 陰陽淫蕩の巻(いんようてごとのまき) 》をのぞいてみると、女の子は年頃になると性に目覚め、セックスについて人から聞くようになり、心が動き、自分で触るようになると書いてある。
そして自分で性器を触るにも方法があり、みだりに触るとあまり濡れないため、大人になってから病気になるらしい。

触り方で大切なのは指の抜き差しを浅くしたり、深くすること。
それに指の刺激を強くしたり弱めたりと調節すること。

書物の中では指に唾液をつけていますが、清潔な手で潤滑剤などをつけて触るべきかもしれませんね。
指弄のときの衛生面を考えて、最近では指に装着するタイプのコンドームも発売しているようです。

人生をともにする大切な自分の性器。
その性器と上手につきあっていくことは自分の身体、はたまた自分の大切なひとを守る行為に繋がるのかもしれませんね。

春画 閨中紀聞/枕文庫(けいちゅうきぶん/まくらぶんこ)

素敵なセルフプレジャーライフを送ってね!

Text/春画―ル