どんな経緯で、どんな境遇で背負っているのか耳を傾けて
3か月入院して手術して、無事に出来物は骨ごと摘出し、私の頭には人工骨が入りました。27針縫ったので、髪の毛は半分きれいに反り上げられていて、ツルツルになった頭にはまるで野球ボールのような縫い跡が広がっていました。
この事情を知っていたアイリストさんが紹介してくれた病院は、顔面に後遺症のある人の相談を受けてくれるお医者さんで、まず「そのままでもおきれいですよ」と言ってくださいました(優しいですね)。でも私は長年の悩みから解放されたくて、ナチュラル二重の左目に合わせて右目だけ手術してほしいと必死に希望したところ、左右差が出てしまうから両目をやった方が良いと診断してくれました。手術は成功。両方きれいに揃った二重になり、メイクも簡単。長年悩んでいた右目を突き刺す逆さ睫毛からも、ものもらいからも解放され、目への負担がすべて解消されました。
先日、友達が「ねぇ、〇〇さん整形してるんだって!」って悪口を言うような口調で、私に話しかけてきました。よく聞く話なので普段は聞き流すんですが、この時はネタにされてる人も、話してきた人も仲の良い人だったので、なんだか残念で悲しい気持ちになったんです。なので思わず「私、二重整形してるよ」と言ったら、友達は気まずそうに口ごもってしまいました。
整形は悪なのでしょうか? 今後は「Yukaさんって整形なんだって」って私のことも面白おかしく悪く言うのでしょうか? でも、それはその人の価値観なので仕方ないのかなとも思っています。
性癖もそう「〇〇さんって変態かな」みたいな話もよく耳にするけど、やってない人はあーだこーだ言ってきます。なんでそんな他人のことで鬼の首とったかのようにネタにするんでしょうね。
私も若いころはイガイガした嫌な奴でした。でも年を重ね、いろいろ経験し、他人にいらぬ興味を持つことの無意味さと愚かさを知り、ワイルドワンで働いてからはさらに色んな方と知り合えたことでよりいっそう心が丸く穏やかになれた気がします。どんなことでも人の経験を聞く機会があったら、その話を掘り下げて耳を傾けてみれば、勉強になり見分も広がって新しい発見が得られるかも。
その人がどんな経緯で、どんな境遇を背負ってその決断に至ったのか、そのストーリーはその人にしかわかりません。そんな悩める人の憩いの場でありたいバイブバーなのでした。 今回は「整形と私」について書きましたが、次回は「自信と私」について書きたいと思います。
Text/ワイルドワン広報Yuka
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