SMは奥深い、愛に溢れた崇高なもの
高校生のときに付き合っていた彼氏とはじめてのセックスを試みたところ、指を入れることさえ痛くて、まるで体を貫くような激痛に見舞われたそうです。あまりの痛さに処女とか関係ないのでは?と思って病院で調べたところ、生まれつき膣が狭いことが分かりました。それからというもの、想像を絶するその痛みにすっかり「セックス=苦痛」となってしまったそう。
彼氏ともうまくいかずに別れてしまったある日。道端ですれ違った冴えない男に「僕をあなたの奴隷にしてください」といきなり土下座されます(衝撃!!)。それがこの駄犬。後日談ですが、夕暮れ時に一人歩く彼女を見て「運命の女王様だ」と電撃が走り、思わず土下座してしまったそうです。
最初は「なにこの人キモイな」と無視していたけれど、あまりに熱心だったので付き合うようになり、程なくしてどんどんSMにのめり込んでいき…。駄犬とSMに出会い、「自分の愛のカタチ・愛情が表現できる方法はこれだったんだ」という確信と感動に包まれたそうです。人生って分からないもんですね。でも人と人の出会いって宿命というか、一つ一つに意味があると私は思います。
「SMは私の愛のカタチ。SMをしないと心の健康が保てない」とよく言ってた女王様。
プライベートな旅行にもSMグッズ満載で行くもんだから、税関でとにかく引っかかる(笑)。でも彼女は動じずに「どうぞお開けなさい、後悔なさらないのでしたら」と言い放ったというエピソードも忘れられません。荷物を開けた職員さんは思わぬ中身に顔を赤らめタジタジ……(これは羞恥プレーなのかな)。
その後、何かの理由で実家にもどった女王様とは会えなくなってしまいました。今みたいにSNSとかなかったので、もしこのコラムを読んでいたら連絡欲しいな。私は今ではSMグッズの開発に携わることもあるんで話したいことがいっぱいあります。
…と話がそれてしまいましたが、私が初めて出会った女王様は、SMは奥深い、愛にあふれたものという崇高なイメージにしてくれた最高の人でした。
SMに興味がわいたという方は、バイブバーでは定期的にSMイベントも開催中してるので、ぜひ遊びに来て欲しい(私もイベントの時はバイブバーにおります)。
そんな次回のコラムは「バイブバーと私」について語らせて頂ければと思います。
Text/ワイルドワン広報Yuka
次回は<男も女も性欲はある!いいセックスをすることは健全なことだと伝えたい >です。
ワイルドワン広報のYukaさんが、バイブバーとは何なのか、そのコンセプトや目的をご紹介。「アダルトグッズのショールーム」のような店内は、女性が気兼ねなくエロについて語れる唯一無二の空間かもしれません!
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