占いの結果が悪くても
「もうちょいポジティブな活用方法はないのか?」というご意見はごもっとも。もちろん占いは、クズ野郎の撃退以外にも、いかようにでも活用できます。たとえば今、結婚どころか彼氏もいない、彼氏どころか出会いすらない、かれこれ何ヶ月も行きずりセックスすらしておらず、つまりオトコ日照りが続いているとしましょう。そんな砂漠状態に、占いは希望の光を与えてくれます。
「今すぐの出会いは難しい。しかし来月上旬には良縁に恵まれる」などの未来予測があれば、来月上旬まではオナニーでガマンするかと、良い意味で開き直ることが可能。肝心なのは、いざ「来月上旬」になった時の行動ですよね。いかに当たると評判の占い師が「良縁に恵まれる」と未来予測しても、その期間に家から一歩も出ず、部屋で膝を抱えてひたすら待機していても、何も起きないでしょう。白馬に乗った王子様がインターホンを押し、跪いていきなりプロポーズするなんてミラクルはありえません。
普段は出不精な性格だとしても、その期間だけは我が身に鞭打って、出会いが期待できるような場へ赴く姿勢が大事だと、筆者は考えます。家から一歩も出ないにしても、せめてマッチングアプリを弄るなど、何らかのアクションは必要不可欠!
未来予測と同じくらい重宝される占いといったら「気になるカレの気持ち」でしょうか。「カレは私のことどう思っているのだろう?」ってやつですよ。ネット上には、無料で相手の気持ちを占うことができるタロットサイトが山ほど存在します。
そういったツールを利用すること自体はノープロブレムですが、場合によっては望まぬ結果が出ることもあるでしょう。「カレは貴女を都合の良い公衆便器としか思っていません」とか。精神衛生上よろしくないのが、二度占い三度占いと、望む結果が出るまで、何度も占う負のスパイラルです。
明智光秀のおみくじエピソードをご存知でしょうか。本能寺の変を起こす際、光秀はおみくじを引きました。結果は凶。「凶か……謀反はやめておこう」と思わず、光秀ったら再度おみくじを引きます。そして2回目も凶。「2回も凶が続くってことは謀反はやめておこう」ではなく、再々度おみくじを引く光秀……。3回目でやっとこさ大吉を引きましたが、結果的に本能寺の変は三日天下に終わりました。
「都合の良い公衆便所」という結果が覆るまで占うのではなく! 「いま現在の私は都合の良い公衆便所」という事実を受け入れ、ではここからどう挽回していくか考えましょう。占いは、未来を切り拓くヒントも与えてくれます。「都合の良い公衆便所と思わせないオンナになる方法」を占ったほうが、うんと健全ですよ。
Text/菊池美佳子
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