深いオーガズムを得るほどに「名器」になっていく
Q いわゆる〝名器〟って、生まれ持ったものですよね。一生に一度でいいから、そんな女性とセックスしてみたい!
A 〝男性が願望している「名器」とは、実際には次のような条件を満たすものなのです。
まず、よく締まること。それも入り口だけでなく、内部もよく締まること。第二に愛液にあふれること。第三には感度がいいこと。そして第四に昂ぶった快感を男性に素直に表現してくれること。
こう見てくると、「名器」とはけっして先天的な特殊構造のものを指す言葉ではないということがわかるのではないでしょうか〟
(指導/増田豊・新宿東京医院院長 婦人倶楽部 1985年12月号「実用 一人産んでからの〝名器〟づくり」より)
「名器」という神秘的な言葉を耳にして、憧れを抱く男性も多いかもしれません。
でも、男性にとっての名器とは、ずばりペニスを気持ちよくしてくれる締まりのよい膣のこと。これは生まれつきのものではなく、女性なら誰でもトレーニングによって手に入れることができるものです。
まず、セックスでは、挿入時に膣をゆるめ、ペニスが入っている時は肛門や尿道口をすぼませて、膣をキュッと引き締めることを意識してみましょう。
もともと前戯の愛撫で最初の興奮期を迎えた女性は、膣から分泌反応があり、大陰唇や小陰唇がふくらみ、膣の入り口も充血して自然に開いてきます。だから挿入時は変に緊張して力を入れたりせず、リラックスしていれば大丈夫。
気をつけたいのは、インサート後に膣を締めるときです。膣口をすぼめて、ペニスの根元を締めつけるというよりも、膣だけでなく子宮も一緒になって、ペニスの先までグッと包み込むような感じをイメージしてください。下腹をへこますことによって、子宮が下がり、ペニスを強くとらえることができます。
また、膣口が収縮するクリトリスのオーガズムをはじめ、女性がオーガズムに達すると、膣の後壁が上がってきて、反射的に膣がリズミカルに激しく収縮します。膣の締まりもよくなるため、ペニスを挿入している男性の性感も高まります。
つまり、インサート中に女性が感じれば感じるほど、深いオーガズムを得れば得るほど、「名器」になっていくともいえるのです。
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講談社編・池下育子監修
『完全マニュアル セックスの間違い100答』
【目 次】
序 章 「誰にも聞けない、気持ちよくない」を治す方法
第1章 男の、そもそもの間違い 思い込み
第2章 女の、そもそもの間違い 思い込み
第3章 すべての基本 キスの間違い 勘違い
第4章 女性のからだと愛し方 そこが違う
第5章 男性のからだと愛し方 そこが違う
第6章 体位・前編 早漏しない「基本体位」で、ゆっくりきもちよくなる
第7章 体位・中編 誰もが気持ちよくなれる「正常位」を極める
第8章 体位・後編 気持ちよさが広がる「非正常位」
第9章 気持ちよくなるために、ひとりでできること
第10章 知らなかった! 安全と危険
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