ご提案その2:葵の上オナニー

筆者が春琴と佐助に感じたのは、「なんだかんだでヤルことはヤッているんだなぁ」という認識でした。「ヤルことはヤッている」といえば、『源氏物語』の光源氏と葵の上も該当します。

光源氏は、父親の後妻・藤壺へ淡い恋心を抱きつつも、その想いは胸に秘め、葵の上と政略決行させられます。お嬢様育ちでプライドの高い葵の上は、光源氏に心を開こうとせず、冷え切った夫婦関係が続くわけです。が、のちに葵の上は、光源氏の息子・夕霧を出産します。……ヤルことヤッてるじゃん(笑)。

源氏物語はほかにも、オカズ要素てんこ盛り! 藤壺にソックリな美少女・若紫を、理想の女性として数年かけて養育し、最終的に妻にするくだりなど、確実にヌケます!

ご提案その3:天女の羽衣オナニー

『春琴抄』『源氏物語』を読めと推奨されても、ぶっちゃけ読書が苦手な人もいるでしょう。だったら童話はどうでしょうか。童話なら、いちいち本を読まずとも、なんとなく記憶に残っているでしょうから。

とある男がてくてく歩いていると、湖で天女の集団が水浴びをしていました。覘かれていることに気付いた天女たちは、慌てて羽衣を纏い、天へと帰っていきます。うち1人だけ、男に羽衣を奪われたため帰るに帰れず、そのまま男の嫁なる話です。

「嫁になる話」と書きましたが、どっちかっていうと……いやどう考えても「嫁にさせられた」ってニュアンスのほうが強いと感じるのは筆者だけではないはず! 「羽衣を奪われたお前は、もう天には帰れないぞ!」「しかも現時点でのお前はスッポンポンだぞ」「もうお前は俺の嫁になるしかないのだ!」って流れですよね。喜んで嫁になっていたならば、数年後に羽衣を発見した際天へ帰ることなく、地上にとどまるでしょうから(子どもも生まれていたわけですし)。陳腐なレイプ作品を視聴するよりも、よっぽど「犯されている感」が強いストーリーです。

ネット経由のオカズに飽きたときは、いにしえのオカズに目を向けるのも大いにアリ! お試しあれ。

Text/菊池美佳子

初出:2017.05.29

次回は <どうせ女性からスルーされるのに。小汚いオッサンがナンパを続ける理由>です。
街中で声をかけられた!とウキウキして顔を見てみると、そこには小汚いオッサンが…なんてこと、ありませんか?華麗に無視を決め込まれ、上手くいかないとわかっていながらも、オッサン達がナンパを続ける理由はどこにあるのでしょう?菊池さんの実体験と一緒に、徹底解説していただきました!