冷え切ってるから燃え上がる?

 何が言いたいのかと申しますと、オトコとオンナって、冷え切った関係性でも、ヤルことはヤッているんだなぁと。
逆から考えると、セックスってものすごいコミュニケーションツールですよね。冷え切った関係性の男女を、性器を介して繋いでいるわけですから。
 
 あいにく筆者には、冷え切った関係性の男性とセックスした経験はございません。元カレだろうと元セフレだろうと、関係性が冷え切れば、二度と会わない主義なので。
けれども想像するに、冷え切った関係性でのセックスって、ある意味ものすごく興奮するだろうなぁとも思います。
 
「『好き』の反対語は『無関心』」と言われていますが、まさに無関心な相手とセックスするって、理性と本能が反比例を起こすわけですからね。
何ら関心の持てない……そして自分に対しても何ら関心を持っていないオトコと、性欲に負けてセックスするって、動物的ですよね。自分は低俗な生き物なのだって気分が強い興奮に繋がるのだと思います。
 
 そう考えると、興奮度の高いセックスをしたいなら、冷え切った関係性の男性と……ってことになりますね。
この心理……巷の男性たちも、無意識でわかっているような気がします。だからこそ、テキトーな扱いをして愛想を尽かされた女性に対し、数ヶ月後しれっと連絡してくるのでしょう。
「テキトーな扱いをした俺に対して、あのオンナの感情は冷め切っているに違いない!」「ぶっちゃけ俺も、『ちゃんと付き合いたい』を連呼するあのオンナに対して、感情が冷め切っている!」「だからこそ、興奮度の高いセックスができるぜ!」と。
 
 興奮度の高いセックスがしたくなったら、「関係性が冷え切った元カレや元セフレとは、二度と会わない主義」などと頭を固くせず、一戦交えるのも一興と思ったのでした。

Text/菊池美佳子