6.2000人がキャーキャー騒いだ『ミーンガールズ』上映会
今年のトロントプライドのスローガンである「You Can Sit With Us!(訳:私たちと一緒に座ってもいいよ)」は2004年の映画『ミーン・ガールズ』の名台詞のパロディである。
リンジー・ローハンの出世作であるこの作品は未だにカルト的人気を誇る。
トロントプライドがオンタリオ湖に面した屋外ステージで上映会を開いたところ、なんと2000人以上も集まった。
「水曜日はピンク色を着ること」という映画の中のルールを守って、会場にいた多くの人たちがピンクを身に付けていた。
トロントで撮影された本作の脇役キャストたちも登場し、主役のリンジー・ローハンもビデオ通話で挨拶をした。
ここまで楽しい上映会に参加したことは未だかつてない。
7.初の試みとなったプライド月間は大成功
昨年まで10日間の祭典だったトロントプライドは、今年より6月全体をプライド月間と宣言し、例年以上に広がりのあるプライドとなった。
そのおかげで、普段はスケジュールの問題で企画できないようなイベントも増えた。
特に、人権問題を扱ったパネルディスカッションは人気で、プライドの歴史やLGBTコミュニティ内の差別にスポットライトを当てた回には数百人が集まった。
こうした議論に対する需要はないとずっと思われていたが、どうやらまだまだ話し合う場所は必要みたいだ。
8.フロリダ州オーランドのゲイクラブ銃撃事件の被害者を想う気持ち
6月12日に起きたフロリダ州オーランドのゲイクラブ銃撃は、トロントのLGBTコミュニティに大きな影響を与えた。
プライド月間の真っ只中だったこともあり、事件が起きた24時間のうちに追悼イベントが開かれ、急な知らせにも関わらず1000人以上が集まった。
チャーチストリートのLGBTコミュニティセンターの前にはメモリアルが出来て、命を落とした49名の被害者の名前はチャーチストリートに白いペイントで刻まれた。
この悲惨な事件はこれからも語り継がれていくだろう。
ブログ:フロリダのゲイクラブ銃撃について