話を戻します。
「臭い物に蓋をする」の基本の意味は、「臭いのする容器に蓋をして（悪臭を）外に漏らさないようにするのと同じように、知られると都合の悪い事柄を一時的に隠すこと」です。一時しのぎってやつですな。

　性行為における「臭いモノ」といったら、やはりマ○コでしょうか。
マ○コが臭いと認めたくないかもしれませんが、そんなときは相田みつをさんの名言「にんげんだもの」を唱えましょう。「くさくたって いいじゃないか にんげんだもの」です。

　さて、臭いマ○コに蓋をするのは、それこそ一時しのぎでしかありません。 殿方からの、「クンニリングスを致す！」との申し出を、「恥ずかしいからダメぇ」などと断ってしまうのは、まさに蓋をする行為！ そうやって毎回断っていては、永遠にクンニリングスを受け入れられなくなってしまいます。思いきって蓋を開けましょう！蓋を開けて換気するのです。

　クンニリングスを敬遠する婦女子の皆様は、マン臭を「臭いor臭くない」の2択だけで捉えてらっしゃるのではないかと。
「ゼロか100か」な考え方は、ダメよ～ダメダメ！物事には、30もあれば50もあれば70もあります。

　大半のマ○コは、「臭くないってわけではなく、確かに臭いはあるんだけど、顔をそむけたくなるほどの悪臭って意味じゃなく、クンニリングスできる程度」であるはず！

　それに、「臭い=悪い」ではありません。殿方にとっては、性的興奮を掻き立てる、メスのかほり。「臭い=良い」なのです。ブルーチーズと一緒ですよ。

　あれは、あの臭いだからこそ、世界中のチーズファンに愛されているのです。世界中のマ○コファン……つまり男性も、マン臭を愛おしく思ってくれているでしょう……多分。
ブルーチーズよりもわかりやすい例を挙げるなら、殿方のチ○コ！惚れたオトコのチ○コって、多少の汗やアンモニア臭があっても、愛おしく感じられますよね。もちろん、無味無臭のほうが好都合ではありますが、洗いたてのチ○コでも、フェラチオしているうちにガマン汁が滴り、多かれ少なかれ臭いを発してくるはずです。でも、ちっともイヤじゃないでしょ？

　「己のマ○コは臭いので、クンニリングスは辞退する」などと言わずに、蓋を開けましょう。ウェルカム・クンニリングス、です。

Text／菊池美佳子

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