膣トレは今だけではなく、
尿もれなど女性が将来抱えやすいトラブルも事前に防ぐことができる

また、膣トレで骨盤底筋を鍛えておくことは、将来、女性が抱えやすいトラブルの予防にもなるそうです。

「妊娠・出産で骨盤底筋が大きく伸びたり、閉経後、筋肉が弱ったりすると、年を重ねるとともに骨盤底筋が衰え、それが様々な不調に結びつくことがわかっています。
代表的なものは、腹圧性尿失禁。おなかに力を入れた拍子に尿が出てしまう、いわゆる『尿もれ』です。

その他にも、ガマンできないほどの急な尿意に襲われる『過活動膀胱』、膣から子宮などが飛び出してくる『骨盤臓器脱』、下腹部、骨盤周囲が痛む『慢性骨盤痛症候群』といったトラブルに見舞われることも少なくありません。
また、便秘も骨盤底筋の衰えが深く関わっているので、便秘がちの人は膣トレで骨盤底筋を鍛えていきたいですね」

尿、便、生理、出産の全てに関わる骨盤底筋。その骨盤底筋を鍛え、女性の未来を豊かにする膣トレ。臆せず実践したいものですね。

次回は、セックスのときの性交痛をやわらげる方法についてお届けします。

監修/関口由紀先生
Text/平川恵

※この記事は2014年5月8日に掲載された記事を再掲載したものです。