ハラハラドキドキの「恋の吊り橋効果」

 舞台演劇の世界というのは、男女の色恋沙汰が頻繁に起きる場でございます。「恋の吊り橋効果」ってやつなのでしょう。ハラハラ・ドキドキの共有を「この胸の高まりは恋に違いない!」と勘違いしてしまうアレです。
舞台初日に向けての波瀾万丈を共有しているうちに、共演者の間では阿呆みたいに色恋沙汰がじゃんじゃん発生するのです。

 しかし、その時の公演は、出演者が女性ばかりだったため、色恋沙汰は一切起きず、また本番前は一日の大半を稽古に費やすスケジュールゆえ他で遊ぶ時間もとれず、筆者の股は枯渇状態でございました。

 そこに救世主として現れたのが彼です。銀座の飲み屋で催された打ち上げの席でした。たまたま血液型の話題になり、彼と私の血液型が同じであることが判明。血液型の話題って、合コンの鉄板トークですが、なんだかんだでセックスチャンスのきっかけになるようですね。
筆者自身、この時の彼に限らず、血液型が同じことから意気投合したケースがけっこうあります。特に、なぜか敬遠されるB型や、絶対数が少ないAB型は有利です。是非ご活用を!

 打ち上げは朝方でおひらきとなりました。他のメンバーは二次会のカラオケに向かいましたが、筆者はその日の夜、テレフォンセックス嬢の仕事があったため、一次会で退散。駅に向かっててくてく歩き始めると、案の定彼は追いかけてきました。筋書きどおりです。
『ハメ撮りに突然の呼び出し!本命女とセフレ女の違い』の回で、「セックスチャンスを得たいなら、一次会で帰らず最後まで残るべし!」とシャウトしましたが、今回のように一次会で獲物……じゃなくて男性を確保できているのなら話は別です。