第51回 本物の性欲を感じよう!卵胞ホルモンを元気にする体の使い方

Mateus Lunardi Dutra
いつでもムラムラ、エロエロよりも、月に一度の胸キュン女子のほうが、オンナヂカラがあるかも!?という大どんでん返しの卵巣特集。
体を観てもそう思うし、卵胞ホルモンの働きから考えても、まず間違いなさそうなの。
女性をイキイキきれいにして、オスを引き寄せる魅力を高めてくれる、卵胞ホルモンを元気にする秘訣は、何よりもキュンキュン。
キュンキュンくる刺激を、ドラマでも、小説でもいいから受ける。 ムラムラさせるエロ小説やアダルトDVDではないよ。
月一回のホンモノの性欲では、「オナニーしたい」とはまず思わないはず。
だって、性欲を解消したいわけではなくて、遺伝子が欲しいんだもん。
そしてもう少し言うと、オナニーをしたからって、いいオンナになるために何か開発されるわけではないの。卵胞ホルモンとは何の関係もないしね。
彼とのSEXを良くするために、オナニーでトレーニング!って思っている人も多いみたいだけど、イケる体には、柔らかく温かい子宮作りが大切。
そこらへんを知りたい人は、「子宮特集」をもう一度読んでみてね!
でも、エロエロやムラムラやオナニーがダメって言ってるわけじゃないよ!
卵胞ホルモンとは関係ない、というだけ。エロエロもムラムラもオナニーも楽しんでね!
本当の性欲を感じたら、周りの人の幸せのために動いてみよう!
ニセ性欲も、生殖や卵胞ホルモンとは関係ないけど、体からの欲求だよ。
妊娠中の性欲もニセ性欲。私はハンパなかったけど(笑)。あれは、骨盤を開きたい欲求なんだと思う。
ニセ性欲の特徴は、別のことに置き換えられること。
骨盤を開きたい欲求からくる性欲なら、骨盤の動きを良くすれば解消されるだろうし、自分を解放したい欲求なら、自己表現できる術を何か見つければいい。
女って、生殖器が体の中にあるから、いろんなものが転換されやすいんだろうね。
自分の中の不足感からくる性欲なら、ぜひきらくかんで体のことを学んでほしい!
60兆個の細胞っていう力強い仲間たちが、いつもいつも自分のために一生懸命働いてくれている。そのことに気づくと、足りないとか、満たされないとかっていう気持ちが消えてくよ!
性欲だけじゃなくて、私たちの体の欲求って、いつも根っこには「生きるため」「種族を残すため」が必ずあるの。
特に「種族を残すため」の欲求を満たすと、えも言われぬ幸福感を感じられるようにできているみたい。そうじゃないと、人のためとか、子孫のためなんてめんどくさくて嫌になっちゃうからじゃないかな。だって自分のためのほうが簡単だもん。
SEXの気持ちさもきっとそう。苦痛だったらやるの嫌になって、そのまま種族が滅びちゃうもんね。
骨盤を動かしても、自分を解放しても、自分の中の不足感が解消されても、性欲があり余っていたら、「私の中には、まだまだ周りの人の幸せのため、種族のために役立てるエネルギーがありますよー」というサイン。
そうしたら、そのエネルギーを周りの人の幸せのためにドクドク注いでみてほしい。きっと今までにはないような幸福感を感じられると思うよ。
さて、今回はタマゴに話を戻して、キュンキュンする以外で、卵胞ホルモンを元気にする体の使い方を紹介しちゃおう。
卵胞ホルモンを元気にする体の使い方
まずは、現代女性のタマゴ事情から話していこう。
私は、現代女性のタマゴは元気がない!と思っているの。
だってさ、昔の人って生理がある間はほとんどずっと妊娠していたんだよ。
長男と末っ子が親子くらい歳が離れているなんて、ザラだったし。
現代女性のタマゴが元気がないのは、ナゼか?いったい昔の女性と何が違うのか?
考えられる理由は2つあるの。
一つは、目やアタマの使いすぎだと思う。
目やアタマを使いすぎると、交感神経が働きすぎて、自律神経のバランスが悪くなる。
女性ホルモンは自律神経クンが支配しているから、それがうまく働かないとホルモンのバランスも悪くなってしまうの。
そこでよく聞かれる質問が、「目や頭を使わないって、そんなことできないでしょ?」。
だよねー!(笑)
コレね、ついついこういう言い方しちゃうけど、おばちゃんの説明が足りなかったね、ゴメンゴメン。「目や頭を固めるような使い方をしすぎている」でした。
たとえば、PCやケータイだと、ディスプレイやケータイの画面の中だけで、同じ距離の小さな範囲でしか目が動かないでしょ?
同じ使うのでも、ろうそくの灯りだけで針仕事したり、山のあっち側に昇る太陽を見ながら仕事していたらさ、いっぱい目を使ってもどんどん元気になってくるんだよね。
そして、目と頭(思考)はものすごく関係が深くてさ、「自分の視野はそのまま思考の視野」って言ってもいいくらいなのね。
だから、いつも同じようなところを同じ距離でばかり見ていると、思考も固まって広く考えられないアタマになっちゃうの。
みんなの周りの友だちの目をよく観察してごらん。
なんか表面的な話しかしないなーって人は、ものの奥や芯を見るような目をしていない。
キョロキョロしている人は、話の内容がトビトビで深さがない。
思考の視野が狭いなーっていう人は、紙に書いた目を張り付けたみたいに、目が動かない。
子宮や卵巣が元気のない人は、目が動かない、思考の視野が狭いタイプが多い。
でもね、そんな人でも、目の動きを変えていくと、思考の視野も、頭の固さも変わってくるんだよ。
「アタシそうかも」と思ったら、よく目を動かしてごらん。
特に近くと遠くを、行ったり来たりしたり、近くから遠くへ、遠くから近くへ、なめらかに目を動かす練習をした方がいいよ。たぶん最初はなめらかに動かすのが難しくて、とびとびになっちゃうかもしれないけど、体はお利口さんだから、やっているうちに誰でもできるようになるよー。ぜひやってみてね!
【つづく】
Text/奥谷まゆみ