40代からはじめるセルフケアと性の健康:心と体をケアする秘訣

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40代に突入すると心と身体の変化を感じるようになり、改めて「性の健康」について考え直す機会が増えている女性も多いのではないでしょうか。

性の健康とは、性に関連した身体的、感情的、精神的、社会的な幸福な状態のことをいいます。

本記事では、40代女性が性の健康を維持するためのホルモンバランスの整え方やストレス管理、パートナーとのコミュニケーションの促進、フェムテックの活用法など、具体的なセルフケアの方法をはじめ、食生活や運動が性の健康に与える影響についても触れ、心と体をケアすることで性的満足度を向上させるための実践的なアプローチをご提案します。

性の健康を維持したいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

性の健康とセルフケアの関係とは?

40代は更年期に先立ち、心と身体の不調を覚えやすい年代です。

卵巣機能の低下によっておこるホルモンバランスの乱れや肥満、代謝の低下や肌のハリを保つコラーゲンの減少などといった変化が起こりやすくなります。

急激な変化に戸惑ってイライラしやすくなり、パートナーとの関係性が悪化することもあるでしょう。そのため自分の性の健康を維持する余裕がなくなり、つい後回しになってしまうことも。

このように様々な変化が訪れる40代で性の健康を維持するには、セルフケアが非常に重要です。

自分の心と身体の変化に気づき、不調のケアをすることで、あらためて性に前向きになり、パートナーとの関係性を良好に保つことができるでしょう。

性の健康を高めるセルフケア:40代女性が今からできること

性の健康をより高めるためにはどのようなセルフケアをすべきか、具体的な方法をご紹介しましょう。

ホルモンバランスを整えるセルフケア

40代になると女性ホルモンの分泌が減少し、ホルモンバランスが乱れて生理周期の乱れや不正出血など女性機能に不具合をもたらします。また自律神経の乱れにも繋がり、ほてりや多汗、イライラ感や不安感に悩まされることもあるでしょう。

ホルモンバランスを整えるには、婦人科で女性ホルモンを補う治療を受けたり、女性ホルモンに似た成分を含んだサプリメントの摂取をしたりするのがおすすめです。

これからやってくる更年期に向けて、早めにかかりつけの婦人科をもっておき、婦人科検診やホルモン検査などを受けておくと良いでしょう。

ストレス管理が性の健康に与える影響とセルフケア

仕事やプライベートが多忙で、慢性的にストレスフルな状態でいると、性の健康に悪影響を及ぼします。具体的には性行為中に濡れにくくなり、性交痛の原因になったり、性的なことへの意欲が低下したりすることもあるでしょう。

性の健康を維持するためにも、ストレスの解消法を自分で見つけておく必要があります。

旅行したり、自然の中を散歩したり、推し活に励んだりと、ストレスを感じた時に気持ちをリセットできる方法は必ずあるはずです。忙しくて時間がなかなかとれない人は、数分でもマインドフルネス瞑想をするのもおすすめです。

上手にストレス管理を行うことで、性欲を低下させるストレスホルモンを減少させ、再び性的な意欲を取り戻せるはずです。

パートナーとのコミュニケーションを促進するセルフケア

40代になって急激に起こる心と身体の変化についていけず、ついパートナーに八つ当たりして関係性が悪化してしまうこともあるでしょう。また性交痛などの問題から、性行為から遠ざかっている人も少なくありません。

しかし更年期などの辛い時期は、パートナーの支えがあるとより乗り越えやすくなります。パートナーとの関係性を良好に保つためにも、コミュニケーションをとる時間を定期的に設けるようにしましょう。

性行為中ではなく、夕食後や就寝前のお互いがリラックスしている時間に、お互いの性について話し合うのがおすすめです。話し合うことでお互いの状況や気持ちを理解し合い、より相手への思いやりを持てるようになるでしょう。

相手の性を理解し合うことは、双方にとって充実した性的コミュニケーションにも繋がります。