本当に気持ちよかった夢精体験
夢精とは、思春期の男性生徒が寝ている間に射精をしてしまう行為を指すが、これが実に気持ちがいいのだという。実際は30代でも夢精をすることはある。東大の生物学の准教授は「夢精はMAXで通常の射精より39倍気持ちがいい」と言った。この話を聞いた後、さらに詳しく彼に聞くと、こう言った。
「1日射精を我慢すると1.〇倍気持ちよくなるんだ。それが、毎日『2乗』される。そして、それがMAXになるのが〇日目で、この日の夢精は39倍になり、この日を逃すと、以後快感はどんどん減っていく。だから、この『39倍』の日を目指そう」
かくして我々ヤングなバカ軍団は、「39倍」を達成すべくオナニーを我慢するのだが、その日数に達する前にやっぱりオナニーをしてしまう。
こうした状況があったのだが、確かに本当に夢精は気持ちが良かった。僕・ニノミヤは一生で3回夢精をしたことがあるのだが、これは実は「快感」の面ではTOP3だった。3つ紹介する。20代で2回、30代で1回、という超レアケースだ。夢の中の射精なのでアホ状況なのだが、これが本当に気持ちいいのである。
【1】実家の2階で寝ていたところ、謎の熟女がやって来て「ニノミヤさーん、ヤろうよ」と言ってくる。そこで僕らはこの誰だか分からない女と開始するのだが、なぜか、父親が階段を上がってくる音が聞こえてくる。「早く出しなさい!」と熟女が言い、僕は夢の中で射精。父親の到着前に無事発射できた! とんでもなく気持ちよかったが、起きたらパンツの中が精液だらけで気持ち悪かった。当然、父親は夢の中の存在でしかなく、その場にはいない。
【2】会社員時代に付き合いのあった取引先の社長(男性)と「ウチの会社が畳の大広間の打ち合わせスペースを作ったんだよ。そこのコタツで打ち合わせをしよう」と言い、そこで打ち合わせを。そこに「スギモトさん」という25歳の僕よりも10歳ほど年上の、女性の社長のアシスタントが登場。
コタツで打ち合わせをしていたのだが、なぜかスギモトさんは僕のアソコを両足でしごいてくる。これがあまりにも気持ちよすぎて夢精してしまった。これもとんでもなく気持ちよかった。後日、同社社長に「スギモトさんっています?」と聞いたら「そんな社員いませんよ」と言われた。
【3】大学1年生の語学クラスの吉岡というヤツと仲が良かったのだが、とある大手書店に行ったところ、彼が書店の床でエロ本を見て大笑いしている。「おーい、ニノミヤ、このエロ本いいぞ!」と言い、「お前も見ろよ」と言い始め、アソコをしごき始めた。僕は「おい、吉岡、本屋でオナニーをするのはやめろ!」と言うも、彼はしごきをやめない。そして、吉岡がドッピューンとイッたところで現実の僕も夢精をしてしまったのだ……。
自分の人生で夢精はこの3回だけなのだが、いずれもヘンテコ過ぎるシチュエーションである。リアリティが一切ない。ただし、東大の先生が言った「39倍」とまではいかないまでも、かなり気持ちが良かった。恐らく、相手のことを気にせず射精をする瞬間というものはすさまじく気持ちよいのであろう。
こうして本稿は終わりになるのだが、男はとにかく射精に命をかけている。
あっ!! 忘れていたが、「夢精」に命をかけている男がいた! こいつの偉人っぷりと射精にかける意欲と女性に対する幻想についてはまた今度! コレを知ったらあなたはビビる!
Text/中川淳一郎
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